[レビュー]高い信頼性を普通に使う地球に優しい電源ユニット--Antec EarthWattsシリーズ EA-650 - (page 2)

Antec
EA-650
内容:“自作ユーザーは、電源ユニットに何を求めるのか?”出力なのか、安定性なのか、それとも機能性なのか?そして今回、EarthWattsシリーズに650Wクラスの「EA-650」が追加された。環境に優しいと言われる「EA-650」を、ここでは詳しく見ていこう。

汎用性の高さを感じるスペック

 EA-650は出力650Wクラスの電源ユニットであり、+12Vを3系統で出力する。いわゆる3レールのATX電源ユニットということである。ご存じのように最近では、総合的な出力よりも、CPUとビデオカードにとって必須となる+12Vの出力構成を気にする場合が多い。EA-650の+12V出力はV1からV3まで3系統、22A(V1)、22A(V2)、25A(V3)という構成になっている。

 使用するCPU、ビデオカードによって必要となる+12V出力は変化する。しかし、よほどハイエンドなビデオカードでも搭載しない限り(それも複数枚)、1系統につき20A以上あれば安心して導入できる。3系統すべてが20Aを超えているEA-650なら、ゲーマーの自作にも充分対応できるだろう。

 +12Vの出力系統を気にしたら、次は電源コネクタの構成である。メインのATX電源コネクタは20ピン+4ピンの24ピンだ。20ピンにも対応できるよう4ピンは分離可能になっている。CPU補助の電源コネクタは一般的な4ピンのATX12V電源コネクタと、8ピンのEPS12V電源コネクタを装備している。

 気になるビデオカード用のPCI-E電源コネクタは、現時点では汎用性の高い6ピンタイプが1つ、さらに6ピン+2ピンの8ピンで、8ピンコネクタを搭載したビデオカードにも対応できるコネクタ、計2つが用意されているSLiやCrossFireXなどのビデオカード2枚構成にも、柔軟に対応できるという訳だ。

 そのほかEA-650はSerial ATA電源コネクタとペリフェラル電源コネクタをそれぞれ6つ、FDD電源コネクタを1つ搭載している。充実し、なおかつバランスのいい電源コネクタ構成であり、HDDなどの増設にもしっかり対応できるはずだ。

 なお、忘れてならないのがEA-650などを含め、Antecの電源ユニットは「Antec Quality 3年間保証」という点だ。自作の場合、定期的に電源ユニットを買い替えると思うが、そのサイクルは2〜3年といったところだろう。その間、Antecの電源ユニットなら保証対象となっている訳だ。環境に優しく、安心して使え、基本機能も充実している電源ユニット、それがEA-650なのである。

  • コネクタケーブルの長さは標準的。これはCPU補助電源と、PCI-E用電源のコネクタケーブル。

  • PCI-E電源コネクタは6ピンが1つと、さらに6+2ピンで汎用性のある8ピンタイプが用意されている。写真は6+2ピンのコネクタ。

  • ATX12V ver2.2とEPS12V ver2.9規格に準拠するため、CPU補助電源コネクタは4ピンと8ピンが用意されている。

  • メインのATX電源コネクタと、機器用の電源コネクタ。このクラスの電源ユニットとしては充分なコネクタが用意されている。

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