EA-650は出力650Wクラスの電源ユニットであり、+12Vを3系統で出力する。いわゆる3レールのATX電源ユニットということである。ご存じのように最近では、総合的な出力よりも、CPUとビデオカードにとって必須となる+12Vの出力構成を気にする場合が多い。EA-650の+12V出力はV1からV3まで3系統、22A(V1)、22A(V2)、25A(V3)という構成になっている。
使用するCPU、ビデオカードによって必要となる+12V出力は変化する。しかし、よほどハイエンドなビデオカードでも搭載しない限り(それも複数枚)、1系統につき20A以上あれば安心して導入できる。3系統すべてが20Aを超えているEA-650なら、ゲーマーの自作にも充分対応できるだろう。
+12Vの出力系統を気にしたら、次は電源コネクタの構成である。メインのATX電源コネクタは20ピン+4ピンの24ピンだ。20ピンにも対応できるよう4ピンは分離可能になっている。CPU補助の電源コネクタは一般的な4ピンのATX12V電源コネクタと、8ピンのEPS12V電源コネクタを装備している。
気になるビデオカード用のPCI-E電源コネクタは、現時点では汎用性の高い6ピンタイプが1つ、さらに6ピン+2ピンの8ピンで、8ピンコネクタを搭載したビデオカードにも対応できるコネクタ、計2つが用意されているSLiやCrossFireXなどのビデオカード2枚構成にも、柔軟に対応できるという訳だ。
そのほかEA-650はSerial ATA電源コネクタとペリフェラル電源コネクタをそれぞれ6つ、FDD電源コネクタを1つ搭載している。充実し、なおかつバランスのいい電源コネクタ構成であり、HDDなどの増設にもしっかり対応できるはずだ。
なお、忘れてならないのがEA-650などを含め、Antecの電源ユニットは「Antec Quality 3年間保証」という点だ。自作の場合、定期的に電源ユニットを買い替えると思うが、そのサイクルは2〜3年といったところだろう。その間、Antecの電源ユニットなら保証対象となっている訳だ。環境に優しく、安心して使え、基本機能も充実している電源ユニット、それがEA-650なのである。
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