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ニコニコ動画に新機能--投稿者が視聴ユーザーを限定可能に

文:永井美智子(編集部)2008年07月04日 18時28分
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 ニワンゴは7月4日、ニコニコ動画の新サービスを発表した。コミュニティ機能を搭載し、視聴ユーザーを投稿者が限定できるようにする。

 コミュニティ機能の名称は「ニコニコミュニティ」。PC向けのみの機能で、コミュニティの参加者のみが動画を視聴したり、コメントを書き込んだりできるようにする。コミュニティの開設は有料会員であるプレミアム会員のみが可能。コミュニティの管理者はほかのユーザーのアクセス権限などを決められる。動画投稿サービス「SMILVIDEO」内にすでに投稿されている動画の場合は、コミュニティの参加者だけが閲覧、書き込みできるコメントを別途作成できる。

 旅行に行った際の動画を友人のみに公開し、コメントを書き込んで盛り上がるといった使い方が想定されている。ニコニコ動画のシステムを開発するドワンゴの顧問に同日就任した夏野剛氏は「一般会員でも24時間ニコニコ動画にアクセスできるようになり、プレミアム会員になるメリットがあまりなかった。ここで一気にプレミアム会員に恩返しする」と話し、ニワンゴ取締役の西村博之氏も「いままでプレミアム会員にまったく興味なかったけど、唯一ちょっと(プレミアム会員に)入ってもいいかなと思う」とコメントしていた。

 なお、コミュニティの参加可能人数や投稿可能動画数の上限は、コミュニティに参加しているプレミアム会員の数によって変わる。ニコニコミュニティは7月5日に開始する。

 8月中旬には、動画作成用素材をユーザーが投稿して共有できるサイト「ニコニ・コモンズ」を開設する。素材には1つ1つに管理番号(コモンズID)が割り振られ、素材利用者は、その素材を使って作った作品を投稿する際にその管理番号を自己申告する。これにより、素材提供者が、その素材を使って作られた作品を把握できるようにする。

 素材はプロ、アマチュアを問わず投稿可能で、ニコニ・コモンズ上で素材の販売もできるようにしていくという。ニコニ・コモンズはAPIを公開し、外部サイトでも利用できるようにする。すでにクルークが運営しているイラスト特化型ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「pixiv」での対応が決まっている。

組織票が不可能なアンケートの仕組みを導入

 このほか、ニコニコ動画再生中に、視聴者に一斉にアンケートがとれる「ニコ割アンケート」を7月下旬に提供開始する。たとえば「ネット規制法に賛成ですか?反対ですか?」といったアンケートが動画再生中に行われるという。

 夏野氏は「ニコニコ動画内のこの熱気、ユーザーみなさんの思いは世間に全然伝わっていない。アンケートを通じて、ニコニコ動画を使ったことがない人やインターネットを使ったことがない人、青少年に携帯電話を持たせるなとか言うアホな首相に、『100万人がこの質問にこう答えています』と発信したい。ドワンゴが質問を設定すると世論誘導と言われるのでやり方は考えるが、『ネットを一番使っている800万人の意見を無視するのか?』と訴え、ニコニコ動画ユーザーの意見を世の中にどんどん発信したい」と企画の狙いを説明。

 西村氏は「ネット上のアンケートは組織票が可能だが、ニコ割アンケートはその瞬間にニコニコ動画を見ていた人しか答えられないので、後から誰かを呼べるということがない。ネット上で唯一、組織票ができないアンケートではないか」と期待を寄せた。

 動画にスクリプトを埋め込める「ニコスクリプト」については、7月5日に「夏ニコス(サマーニコス)」という機能を追加する。SMILEVIDEOに投稿されているほかの動画を引用して動画が作成できる「@BGM」、動画を一時停止させ、視聴者が画面をクリックするなどした場合にのみ動画を再び再生する「@ポーズ」などがある。@BGM機能については、ユーザーが使いやすいようにニワンゴが500曲程度を用意する予定だ。

 株式会社インターネットとニワンゴが共同開発した動画生成ツール「ニコニコムービーメーカー」については、swfファイルに対応するほか、テキストを入力すると自動音声で読みあげる「ニコニコスピーチ」などの機能を7月5日以降追加する。さらに、動画を取り込んで編集できる有料版「ニコニコムービーメーカー(動画対応)」を9月に発売する。価格は未定だ。

 また、視聴プレーヤーは中国語(台湾)、英語に加え、7月中旬にはドイツ語、スペイン語にも対応する。

 さらにファッションブランド「Suicommi Underground」とのコラボレーショングッズ展開も発表されている。原宿のセレクトショップのほか、ドワンゴのサイトでも販売予定とのことだ。

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