Jupiter Researchは米国時間6月30日、米国オンライン広告市場は景況にかかわらず2013年まで2桁成長を続けるとする調査報告を発表した。
同報告によると、オンライン広告市場は、2008年は2007年の199億ドルから20%弱増加して238億ドルに、2013年までには434億ドルに達するという。これは年間複合成長率にすると平均13%となる。一方、オフライン広告の年間複合成長率は4%と推計している。
広告全体に占めるオンラインのシェアも増加が期待されるが、成長余地は依然として大きい。2007年に広告全体の8.4%(Jupiter調べ)だったオンライン広告は2008年には9.6%に、2009年には10.7%に、2013年には14.3%に拡大すると予測している。
予想どおり、検索広告が今後も最大規模の市場であり続ける。検索広告市場は2007年の91億ドルから2013年には209億ドルになる見込みだ。しかし、同報告には興味深い警告もある。「米国の地方小規模広告主への浸透ができないまま、同国の有料検索広告市場が成熟期に入った」ため、検索連動型広告は2013年に向けて成長が鈍化するというのだ。
ディスプレー広告や案内広告も同様に大きな期待はできないという。ディスプレー広告の成長は短期的な経済問題のためにわずかに鈍化するが持ち直し、2013年まで年率14%で成長すると見込んでいる。
案内広告もオンライン広告市場の20%を占めるものの、年間成長率は9%だろうとする。
しかし、ビデオ広告は有望だ。スタティック広告やテキスト広告は2008年にはバナー広告の63%を占めるだろうが、広告主がメディアの多用やビデオの採用に関心を移し、2013年には41%に低下する。一方、ビデオ広告は2013年には4倍の51億ドルになると推計している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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