米国時間6月11日に発表された調査結果から、経済の悪化を受け、インターネットのディスプレイ広告市場の成長率が2008年第1四半期に鈍化したことが分かった。
レポートを発表したのはTNS Media Intelligence。これによると、インターネットディスプレイ広告市場は第1四半期に8.5%成長し、推定29億ドル規模になったという。これに対し、2007年同期のウェブ広告の売り上げは、2006年比16.7%増の27億ドルだった。
(TNS Mediaは、ディスプレイ広告の売り上げのみを調査し、有料検索広告やスポンサーシップなどの形式の広告を対象外としている)
成長が鈍化しているものの、ウェブ広告の売り上げは、ケーブルテレビ(成長率4.1%)や屋外広告(成長率2.5%)などの従来メディアを含む、他種の広告に比べれば、健闘している。新聞広告の売り上げは前年より5.2%下がっている。広告市場全体では、2007年第1四半期からの成長率はわずか0.6%にとどまった。
この調査結果は、2008年の今後の展開を暗示しているといえる。TNS Mediaでリサーチを担当するシニアバイスプレジデントのJon Swallen氏は第2四半期の初期のデータからは、改善の兆しが見られないと述べる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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