検索大手のGoogleが、人気アニメ番組「Family Guy」の作者、Seth MacFarlane氏を起用し、オリジナルのアニメーションシリーズを作成する。New York Times紙が報じている。作品は、Googleの広告システム「AdSence」経由でウェブ配信されるという。
New York Times紙の記事によると、GoogleはAdSenseを利用して、「Seth MacFarlane's Cavalcade of Cartoon Comedy」というタイトルの番組を、MacFarlane氏のターゲットとする視聴者がよく閲覧するウェブサイトに配給するという。広告は「プレロール」広告、バナー広告、「提供クレジット」形式の広告などの形で配信される予定。
MacFarlane氏はまた、Cavalcadeコンテンツと連動するオリジナル広告の制作で広告主と協業するとも報じられている。しかし、GoogleもMacFarlane氏も、取引はAdSense最大級と述べたのみで、広告主に関する情報を明らかにしていない。
2分間のエピソードは「The New Yorkerが掲載している1コマ漫画のアニメ版で、1コマ漫画をクールにしたものだ」、とMacFarlane氏はNew York Timesに語っている。同氏はこの取引で、広告売り上げの1%を得ることになっている。
2003年にAdSenseを開始したGoogleは、2007年にAdSenseプログラムを拡大し、ウェブサイトパブリッシャーがサイト内にYouTubeの動画クリップを埋め込んで表示できるようにした。表示可能な動画クリップはYouTubeのコンテンツパートナーが制作したもので、ターゲット型のバナー広告またはテキスト広告が掲載され、サイト運営者はそこから広告収入を得ることができる。Googleは以前、自社AdSenseパブリッシャーネットワークで動画と動画広告を配信する実験を行っていたが、結果は賛否が分かれる内容となっていた。Googleは、インストリーム動画広告や広告付きのインストリーム動画クリップのテスト配信の実験も行っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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