先日、ムロドーが「Mokuji」というサービスを提供開始した。
このサービスは自分のブログの目次を作成してくれるサービスだ。使い方は、ブログのURLを入力するだけ。あとは、ブログで使われている単語を解析し、ブログ記事をまとめた「目次」を自動的に生成してくれる。
筆者の場合、目次には「個人的」「客観的」などの言葉が並ぶ。若干だが「つまり」というような副詞も目次のインデックスにされてしまっているので、完璧とは言えないかもしれないが、自分のブログでよく利用する言葉が並ぶ様は興味深い。
できあがった目次は、自分のブログに設置することで、そのブログ自体の目次として使えるようになる。参考までに、筆者の個人ブログの目次を紹介しよう。ブログパーツだと、JavaScriptが埋め込めないブログサービスで利用できない恐れがあるが、このようにリンク1つで利用できる点も汎用性が高い。
なお、現時点で解析の対象としているブログはアメーバブログ、FC2ブログ、ココログ、Seesaa ブログ、JUGEM、 はてなダイアリー、Movable Type、ロリポブログ、WordPress」など。順次増えていくそうだ。
このサービスはアクセス増により、目次生成に時間がかかってしまうほどの人気だという。なぜ、このサービスがそのように利用者を集めたのだろうか?
それは、ブロガーにとって、このような「ブログ記事を整理する」というニーズが高まっていたからではないだろうか。ブログの特徴の1つに「時系列で記事が並ぶ」という点がある。これは、新しい記事を見せることには適しているが、過去の記事を見るには適さない。つまり、ブログは「過去記事を見るのに最適な形式」ではない。
カテゴリーやタグなどを使って、整理をする方法もある。しかし、これも簡単とは言い難い。もし、500の記事を書いていて、1つ1つにタグを打ち込むと考えれば、それがどれだけ厄介か理解して頂けると思う。
このように「過去のブログ記事を引っ張り出す」という試みは少しずつ増えてきているようだ。たとえばソーシャルブックマークサービス「はてなブックマーク」では注目エントリーを表示するブログパーツを提供している。これを使えば、過去の人気のあるブログ記事(はてなブックマーク数が多い記事)が一覧できる。初めてブログを訪れた読者に、「この記事が人気だよ」ということを伝えられる点で、読者にとっては有益だ。
また筆者も多少運営にかかわっているブログウォッチャーのサービスザッピングで提供するブログパーツを利用すれば、自分のブログを表すキーワードを表示することができる(読者がユーザーのブログにたどり着くために利用した検索キーワードが表示される)。これによって、自分のブログがどのような検索キーワードで見られているかを表示することができ、これもまた自分のブログの特色を説明するのに使えるだろう。
このように、数多くの利用者を集めるブログだが、今後はこのような過去の記事を掘り出すためのサービスは増えていくのかもしれない。
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