Yahooは現在、激しい非難の渦中にある。絶えず存在するGoogleからのビジネス上の圧力に加え、ありがたくないMicrosoftの買収提案を退け、Microsoftとそれよりも狭い範囲の提携を結ぼうと頭を悩ませ、投資家Carl Icahn氏との委任状争奪戦を繰り広げ、ライバルであるGoogleがYahooに検索広告を提供するという提携を開始した。
したがって大編成が実施されたことは驚くべきことではない。実際、近い将来さらなる大改造が待っている可能性はかなり高い。
新しい体制下でPatel氏は、世界中で提供されているいくつかの一般ユーザー向け製品を管理する。同氏直属の部下には、現在はYahoo MailとYahoo Messengerも運営するDietzen氏がいる。「Buzz」、「My Yahoo」、メインの「Yahoo.com」ページなどのYahooサービスを運営するTapan Bhat氏も直属の部下となる。同氏は新体制下では、「Flickr」と「Yahoo Groups」も運営する。
Patel氏が新たに担当する分野をこれまで管理していたのはJeff Weiner氏だが、同氏は既にYahooを退職している。Dietzen氏とBhat氏に引き継がれる新しい業務を担当していたのは、2008年夏に辞任予定のBrad Garlinghouse氏である。
Schneider氏とその他の地区を統括する幹部は、損益に関する責任も負うことになる。
Yahooには他の地区を統括する幹部が既に存在する。欧州はToby Coppel氏、アジアはRose Tsou氏、新興市場はKeith Nilsson氏が統括している。彼らとSchneider氏は、広告主との契約、ビジネス契約の締結、Yahooパートナーとの連携を担当する。
一方、最高技術責任者(CTO)のAri Balogh氏は引き続きYang氏の直属となり、Yahooのコンピューティングインフラの構築と運用を担当する。
Balogh氏のオーディエンス技術グループは、Patel氏のグループ内の関連する製品マネージャーと密接に連携しながら、Patel氏の一般ユーザー向け製品をサポートする。また同氏はインタビューで、同氏のクラウドコンピューティンググループの当面の業務は、社内サービスを提供することであるが、将来的には変わる可能性もあると述べた。
Balogh氏は、「当面の目標は社内である。しかしAmazonやGoogleと同様に、規模が大きくなり統合されてくれば、サービスとして提供する機会が生まれる」と述べた。「技術革新によって、躍進することができるかもしれない」(Balogh氏)
Balogh氏の検索分野における直属の部下としては、広告技術グループを率いるDavid Ku氏、検索戦略を統括するPrabhakar Raghavan氏、暫定的に検索製品を統括するTuoc Luong氏がいると、Yahooは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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