「iPhoneがモバイルインターネットの世界を牽引する」--ソフトバンク孫社長が熱弁

永井美智子(編集部)2008年06月25日 15時58分

 「2008年は携帯電話のインターネットマシン元年になる。そして、それはiPhoneが牽引していくだろう」――ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏は6月25日、同社の定時株主総会において、iPhoneについて熱弁をふるった。

 孫氏は携帯電話が第3.5世代になり、通信速度が1Mbps以上に高速化したこと、端末のCPUが高速化して処理速度が上がったこと、画面が大型かつ高精細になったことで、携帯電話でインターネットを楽しめる環境がそろったとし、「2008年は携帯電話のインターネットマシン元年である」と主張する。そしてその先鋭となるのが、ソフトバンクモバイルが7月11日に発売するiPhoneというわけだ。

 iPhoneの利用料金は、月額980円の「ホワイトプラン(i)」に、月額5985円のデータ定額制プラン「パケット定額フル」、ネット利用に必要な月額315円の「S!ベーシックパック(i)」をあわせ、月額7280円からとなる。「これまで携帯電話は通話中心に利用されてきた。このため、通信会社の収入も音声収入が大半だった。しかしこれから、データ通信による収入が大半を占める時代が来る。iPhoneの料金体系も、音声収入よりデータ収入のほうが大きい」(孫氏)

 顧客純増数では毎月1位となっているソフトバンクモバイルだが、経営面での最大の課題は顧客1人あたりの単価(ARPU)の低さにある。2008年3月期第4四半期のARPUを見ると、ライバルのNTTドコモのARPUが6050円、auが5990円であるのに対し、ソフトバンクモバイルは4310円だ。ここを一気に引き上げる存在がiPhoneだと孫氏は期待する。

 「(米国でiPhoneを販売している)AT&Tの場合、iPhoneユーザーのARPUはほかのユーザーの1.8倍だ。これは、経営面から見ても魅了的だ」(孫氏)

 iPhone利用者のデータ通信量については、「1台あたり10〜20倍、データパケット通信が増えるとみている」と孫氏は語る。ただしパケット定額制のため、どれだけ利用しても通信料金は変わらないとし、「顧客にメリットがある」とした。

 端末料金については、直営店のソフトバンクショップで新規契約かつ2年契約の新スーパーボーナス24回分割払いで購入した場合、8Gバイトモデルが月額2880円、16Gバイトモデルは同3360円となる。「16Gバイトものメモリを積んだ携帯電話端末は国内に存在しない。それでこの価格は圧倒的に安い」(孫氏)と端末価格面での魅力もアピールした。

 iPhoneの機能面での魅力については、「画面を触るだけで電話がかけられ、メールも素速く入力できる。サイトの閲覧もさくさくとでき、指で触るだけで拡大、縮小が可能。パソコンを使うときよりサイトが自由に見られるような気がしていて、私も驚いている。iPhoneによって、パソコンでネットを見る機会が減り、ライフスタイルが変わると信じている」(孫氏)と、既存の携帯電話とはまったく違う存在であると話す。

 「発売と同時に、初期出荷分は一気に売れていくのではないか」(孫氏)

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