カリフォルニア州知事Arnold Schwarzenegger氏と米司法長官のEdmund G. Brown Jr.氏は米国時間6月20日、カリフォルニア州のISPに対し、Verizon Communications、Time Warner Cable、Sprintにならって「サーバから児童ポルノを削除し、(違法なコンテンツを配信する)チャネルを遮断する」よう求めるという報道資料を発表した。
Schwarzenegger氏とBrown氏は、カリフォルニア州のISP連盟であるCalifornia Internet Service Provider Associationに宛てた公開書簡で、「子供たちの安全性を保護することは、政府だけでなく、企業にとっても優先順位であるべきだ。企業は、違法な行為を削減するにあたって、直接的な影響力を持っているのだ」と述べている。
6月に入りVerizon、Time Warner、Sprintの3社は、自社サーバにある児童ポルノを削除し、児童ポルノを配信するユーザーグループのアクセスを遮断することで、ニューヨーク州司法長官、Andrew Cuomo氏と同意している。
Schwarzenegger氏とBrown氏は、カリフォルニア州のISPが、Verizonら3社がニューヨークで合意したことと同じようなステップを経ることは大きな意味を持つと述べている。Internet Service Provider Associationは、AT&T、AOLといった大手から小規模ISPまで100以上のISPが加盟する米国最大のISP業界団体だ。
児童ポルノの配信が違法であることには誰も異論はないだろうが、市民自由専門家の中には、ISPのアクセス遮断方法は、まったく合法的なディスカッションやコンテンツの配信を妨げることにもなり、言論の自由を制限するものだという懸念もある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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