未来検索ブラジルの新サービス「たぽろだ」、アップローダー+課金で目指すサービスの意図とは

原田和英(アルカーナ)2008年06月25日 13時29分
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 2ちゃんねるの管理人「ひろゆき」こと西村博之氏が取締役を務めていることでも有名な「未来検索ブラジル」が新しいサービスをリリースしたようだ。

 それがこちらの「たぽろだ」。これは、ファイルのアップローダーと課金システムが融合したようなサービス。ソーシャルメディアでユーザが利益を得るためのツールとして可能性を秘めているのではないだろうか。以下に詳細をご紹介する。

■背景

 ファイルのアップローダーは数多く存在し、画像や動画を共有する際に使われることが多い。特に、2ちゃんねるを筆頭とする匿名サイトなどでは、身元を明かさずに簡単にファイルをアップすることができるために重宝されている。

 このサービスは、それを一歩進めたものとなる。

■通貨

 このサービスで利用される仮想通貨は「モリタポ」といい、1円で10モリタポを購入することができる。このモリタポ自体も「未来検索ブラジル」が運営し、2ちゃんねるの記事検索ができる「2ちゃんねる検索」や手軽にアンケートを行うことができる「コッソリアンケートβ」で利用することもできる。

 さて、このたぽろだの使い方は簡単だ。以下に説明する。

■ファイルをアップロードする場合

 ファイルをアップロードしたい人は、まず「たぽろだ市場」から好きな掲示板を選び、そちらから公開する。掲示板によって、掲載手数料や掲載数が異なっているので好きな掲示板を選べばいい。

 必要な情報として「メールアドレス」「タイトル」「説明」「必要なモリタポ」など。そしてファイルをアップロードするだけ。あとは、ほかのユーザーが、あなたのファイルに興味を持ってダウンロードしてくれるのを待っていればいい。

 なお、掲示板ではダウンロードされた回数なども表示されており、人気のあるファイルも知ることができる。また、アップロードする掲示板のスクリプトが公開されているので、自分のサイト上でファイルを公開することも可能だ。

 ECサイトを持たずに簡単にデータや情報を販売できるという点では、Yahoo!オークションなどのサービスにも近いものがあるが、ポイントを仲介させることによって、支払いなどに余計なコストや手間がかからない点が魅力的だ。

■ファイルをダウンロードする場合

 逆にユーザーとして、ファイルをダウンロードしたい場合は、アップするよりも簡単だ。まず「たぽろだ市場」からダウンロードしたいファイルを選ぶ。タイトルと必要なモリタポ数、ファイルの形式(画像など)などが表示されている。

 ファイルを選び、モリタポにログインし、必要なモリタポ数を払う。その時に5%の手数料が差し引かれる。この時、ネックになるのはそのモリタポを持っているかどうかだろう。

 多くのファイルは10モリタポ〜100モリタポで公開されており、それほど高くない。そのため、「福袋」をひくような感覚で楽しむこともできるのではないだろうか。

■共通通貨

 一説によると、ひろゆき氏は、このような共通通貨に興味を持っているとかいないのか。この「モリタポ」の仕組みとその拡張はその試みの1つではないだろうか。今回、このようなサービスが登場することによって、ポイントの利用先は広がる可能性がある。もっとも、その臨界点に達するまでは、逆に使い勝手は悪いかもしれない。十分なユーザー数を確保できるかは、当然ながら今後の展開次第だろう。なお、類似通貨としては、はてなの「はてなポイント」が存在する。こちらは、はてな人力検索やはてなブックマークと連動した使い方も可能だ。

 日本ではPayPalのような少額決済の仕組みがまだまだ整っていないため、このような共通通貨の認知度や利用が広がれば、少額決済の代替になる可能性を秘めているのではないだろうか。現金化に関しては、直接はまだまだ難しそうだが、間接的な方法や物を通じた方法で可能。売買市場も一部では存在しているようだ。法律的にいろいろ厄介な点もあると思うが、このような動きは、他のネットサービスの盛り上げにも関連するところであり動向に注目したい。

 なお、参考情報として、DeNAと倶楽部ツーリズムが運営する「趣味人倶楽部」はシニア向け(のように見える)SNSだが、特徴的なのは、ここのポイントは直接現金化できるという点にある。また、海外では「UrTurn」というサイトが、ソーシャルメディア上の共通通貨を創ろうとする試みを行っている。

 
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