しかし、Facebookの戦略もまた、うまく機能しているように見える。comScoreがフランスで現地時間6月19日に発表した調査結果では、Facebookが同国で大きな成長を遂げていたが、このことは同社の用意した各国語版が国際的なオーディエンス獲得に多少なりとも貢献していることを示している。19日には、Facebookの中国語版およびロシア語版がリリースされ、対応言語は約20になった。
しかし、Facebookのように急成長を遂げているサイトでも、米国外への進出では問題に直面している。広告料は通常、米国外よりも米国内のほうが大きく、米国外では、多くのSNSが期待したほどの収入源になっていない。Facebookは2008年5月、急激な成長に対応するための資金として1億ドルを借り入れた。一方のMySpaceは6月に、サイトをユーザーと広告主の双方にとってより魅力的なものにするため、サイトデザインを大幅に変更したばかりだ。
また、米国ではMySpaceがFacebookの最大のライバルかもしれないが、各地域市場ごとの競争という点では、両サイト以外にも多くの支持者を集めたSNSが多数存在するという事実もある。
Googleが運営しているOrkutは、ブラジルに照準を定め、またインドの市場でも大きな割合を占めている。ラテンアメリカではHi5が優勢だ。かつては米国でも人気のあったFriendsterは、アジア地域で大きな支持を集めている。 Facebookは企業イメージの課題に取り組んでいる。Microsoftからの資金提供後、時価総額が150億ドルとなった同社は、自社経営陣を増強し、パロアルトの新興企業ではなく認知された国際企業へと評判を上げようとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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