Googleの著名な社員が、また1人、Facebookに転職した。
Googleでグローバルコミュニケーションおよび広報担当バイスプレジデントだったElliot Schrage氏が、成長著しいソーシャルネットワークFacebookに転職した。職務は転職前とほぼ同じ。All Things DigitalのKara Swisher氏が伝えた。
同氏の経歴はマーケティングより法律分野に厚く、その職務には、Google時代同様、報道だけでなく連邦議会のロビイストや政策立案者たちへの対応も含まれる。Facebookには同氏に先立ってGoogleのグローバルセールス担当バイスプレジデントだったSheryl Sandberg氏も転職しており、最高執行責任者(COO)を務めている。しかし、Swisher氏によると、Schrage氏はSandberg氏に直属するが、Facebookへの移籍について相談した先はSandberg氏ではなく同社の創設者で最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏だったという。
Swisher氏は、Zuckerberg氏がFacebook従業員に宛てた電子メールを掲載している。そのなかでZuckerberg氏はSchrage氏の職務について「当社の製品、ビジネス、世界的に重要性を増しているソーシャルネットワークイング、そして当社の活動について、人々に知ってもらいたい重要なメッセージを生み出すことが同氏の役割だ。Ellionはわれわれの取り組みについて世界中のユーザーやメディア、行政などに対し通知することで、当社のポリシーを透明で応答性があり効果的なものとしてくれるだろう」と説明している。
これに対してFacebookはコメントも声明も出していない。
このニュースを最初に報じたのはゴシップブログValleywagだ。同ブログは、今週初めSchrage氏がFacebookの採用面接を受けたことをほのめかし、Googleの上層部に対する反感に関係したものだと憶測している。しかし、人材会社Bincによる最近の観測ではGoogleの従業員はさまざまな理由により退社する傾向にあり、企業文化が同社の革新性を押さえボスの意向を強めているという理由が少なからずあるという。
Facebookには、Sandberg氏以外にも前Google社員が多い。たとえば、ソーシャルメディアのディレクターだったEthan Beard氏や、Google Checkoutの責任者だったBenjamin Ling氏。また、ビデオ共有サイトYouTubeのGideon Yu氏は、Googleに買収された直後にFacebookに転職した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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