三洋電機は6月18日、デジタルサイネージ(電子広告)や会議室、ホールなどの業務用途を狙った新液晶プロジェクター「LP-XP200L」(XP200L)を発表した。発売は9月24日より。光学エンジン部に「4LCD新光学エンジン」を採用した世界初モデルとなる。価格は189万円。
デジタルシステムカンパニープロジェクター事業部副事業部長の荒田正氏は「プロジェクター市場は2010年に800万台を超える市場となり、今後も順調に推移していくだろう。中でも拡大が期待されるデジタルサイネージ用途では映像の高画質化、高輝度化が望まれている」と話した。また同等の機能を備えた薄型テレビに対するアドバンテージについては「プロジェクターは200〜300インチといったさらなる大画面が可能。投影サイズで棲み分けていきたい」とした。
4LCD新光学エンジンとは従来の赤、緑、青の3色に加え、黄成分にも独立して制御する「カラーコントロールデバイス」を組み込んだもの。こちらを搭載することで、従来機種に比べ色彩表現力が最大約20%以上アップするという。
また、デジタルサイネージ市場で重要視される明るい場所での投映を考慮し、中型機ではクラス最大輝度となる7000ルーメンを実現。スーパーマーケットやデパートなど、明るい場所での投映も可能だ。
本体には、10回分のフィルタを内蔵した「AMF:アクティブ・メンテナンス・フィルター」システムを採用。ゴミやホコリによる目詰まりを感知すると、自動的にきれいなフィルタへと交換してくれる「目詰まり検出・巻取り制御」機能を備え、約1万時間、交換サイクルとして約2年間のメンテナンスをサポートする。
本体サイズは高さ187mm×幅370mm×奥行き439.9mm、重量は11.4kg。アスペクト比は4:3で1024×768ドットの解像度となる。同社ではXP200Lをあくまで業務用と位置づけており、今後は教育用途などへも拡大していきたい、としている。
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