2012年までのインターネット広告市場を予測する

シード・プランニング2008年01月15日 08時00分

 今回は、2007年-2012年までの市場予測について報告する。

 シード・プランニングでは、2012年までのインターネット広告市場の予測を行った。インターネット広告の定義として「アフィリエイト広告」を含め、「不動産広告」、「求人広告」を除外した。電通「日本の広告」による2006年のインターネット広告市場3630億円をベースに、「アフィリエイト広告」を含めた2006年の「インターネット広告市場」を3930億円と推定した。

 まずは2007年についてであるが、以下の要因をふまえて市場予測を行った。

プラス要因

  • 企業業績は引き続き堅調であり、広告費全体は2006年対比で横ばいから微増での推移に
  • 他媒体からインターネット広告への流入は継続しており、雑誌・新聞媒体などに使われていた広告費を、インターネット広告へ振り替る流れは今後も継続すると予想される
  • 2006年インターネット利用企業の半数は2007年もインターネット広告費支出拡大

 シード・プランニングによる広告主アンケートの結果、2006年にインターネット広告を利用した広告主48社中24社が2007年もインターネット広告費を増やすと回答しており、引き続き、インターネット広告利用企業の出稿意欲は旺盛である。

中立・マイナス要因

  • 金融業の広告出稿抑制が継続
  • 人材、情報通信など主要業種における広告出稿増加トレンドが終了
  • ナショナルクライアントの出稿の拡大基調が一段落
  • 新たにインターネット広告を利用する企業の拡大では業種の拡大に一服感あり

 シード・プランニングによる広告主アンケートの結果、2006年にインターネット広告を利用しなかった企業のうち2007年の利用意向があったのは、約9%(22社中2社)にとどまった。引き続き新たにインターネットを利用する広告主はあるものの、以前と比較するとわずかな拡大にとどまることが予想される。

 以上のような要因を勘案し、シード・プランニングでは、2007年のインターネット広告市場規模(アフィリエイト広告を含む)は、約4580億円、前年比116.5%と推定した。

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