音楽レーベルのEMI Groupは、デジタル時代を歩む上で、テクノロジ部門によるリーダーシップを模索し続けている。EMIは、Linden Labの仮想世界サービス「Second Life」の創設にも加わったCory Ondrejka氏を採用した。
EMIは、Ondrejka氏がデジタル戦略部門のシニアバイスプレジデントの職に就くことを、今回の発表で明らかにした。2カ月前には、EMIは、Googleの前最高情報責任者(CIO)であるDouglas Merrill氏を採用している。
Ondrejka氏は、2007年12月にLinden Labsを退社した。Ondrejka氏は、Second Lifeの「かなりの部分」の設計をサポートした。
Massively.comは、Linden Labの最高経営責任者(CEO)であるPhilip Rossdale氏が社内で送信した電子メールを公表し、Rossdale氏とOndrejka氏が、Linden Labの経営方針を巡って対立し、Rossdale氏がOndrejka氏の解雇を決定したと伝えている。
Ondrejka氏は米国時間6月9日、Linden Labを退社したのは「別の方向に」進むべき時が来ていたからだと語った。Linden Labの退社後、Ondrejka氏は半年間、南カリフォルニア大学の教壇に立ってきた。Merrill氏と音楽について語り合ううちに、EMIに参加する可能性も魅力的に聞こえるようになったようだ。
Ondrejka氏は、自分が音楽業界に持ち込めるのは、「テクノロジ、通信、ソーシャルネットワーク、メディアの間で交差する問題」に関する理解であると述べた。
だが、EMIが仮想世界サービスに参入すると期待してはならない。Ondrejka氏は、EMIに参加するのが、まったく異なるエクスペリエンスを求めるゆえであることを明らかにした。
Ondrejka氏は「私はSecond Lifeで7年の歳月を過ごした。Second Lifeの設計を手がけ、まだ今もそこで手腕を発揮している優秀な人材の採用にも携わった。(中略)私は同じことを再び繰り返そうとは思わない。(EMIでのポストが)とてもエキサイティングであるのは、EMIが、まったく新たな形の挑戦を提供してくれることに因るところが大きい」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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