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「コミュニティ」をカギにYouTubeとの差別化はかる日米動画共有サービス - (page 2)

岩本有平(編集部)2008年06月05日 21時08分
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動画の楽しみ方をユーザー自身が生み出す

 一方、コミュニティを重視した国内の動画共有サービスと言えばニワンゴの「ニコニコ動画」が挙げられる。動画上にタイムラインを持ったコメントを書き込むことで、非同期のコミュニケーションができるこのサービスも、ユーザー同士がコミュニケーションをとることでコンテンツを進化させている。

ニコニコ事業本部事業推進部部長の杉本誠司氏 ドワンゴ ニコニコ事業本部事業推進部部長の杉本誠司氏

 投稿者が楽曲を演奏、もしくは歌う動画では、サビと同時に数多くのユーザーが一斉に歌詞を書き込むいわゆる「弾幕」のほか、あるユーザーが動画を投稿すると、ほかのユーザーがそれをアレンジした動画を公開し、さまざまな派生コンテンツが生まれるなど、動画の楽しみ方をユーザー自身が生み出している状況を説明した。「コンテンツそのものがクリエイティブな作品としてできあがっていることも重要だが、つっこむところ、つまり『ネタ』があるのが重要」(杉本氏)

 ユーザーがさまざまなコンテンツを生み出すこの行動は、ニコニコ動画のビジネスにも結びついている。ニコニコ動画の収益は広告、有料会員、アフィリエイトの3つあるが、なかでも動画下部に表示される「ニコニコ市場」によるアフィリエイトの売上は月間2億8600万円となっている。ニコニコ市場はユーザーが表示し、販売する商品を自由に設定できるものの、ユーザーに対して利益は還元されない。ここにも一種の寄付金モデルのビジネスが成立しているのだという。

 また広告についても、現在主力となっているバナー広告だけでなく、時報と同時に表示される広告「ニコ割」など、ニコニコ動画ならではの広告を提供していくとした。さらにサービス面では、番組を生放送する「ニコニコ生放送」や優れた作品を表彰する「国際ニコニコ映画祭」などのイベントも増やすことでサービスを活性化させたいと語った。

 ニコニコ動画でも問題になる著作権だが、同社も監視体制を強化したほか、社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)と管理楽曲の利用許諾契約を結んだ実績を説明し、「今後は権利侵害を罰するのでなく、いかに(権利者に還元できるように)マネタイズするかを考えていきたい」と語った。

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