インタースパイアは、モバイル業界のベンチャー企業を対象とした財務コンサルティングサービスを開始する。M&A案件の仲介や、上場などの資金調達をはじめとして、財務戦略全般についてアドバイスする。
インタースパイアはモバイル広告事業やモバイルサイト運営を主軸とする企業で、2004年に創業した。同事業を担当する同社取締役経営本部長の中村健氏はソフトバンク・インベストメント(現SBIホールディングス)で投資事業を手がけた経験などがあり、「モバイル広告事業などでお付き合いのある企業から、資金調達に関する助言を求められることが多く、大きなニーズがあると感じた」という。
「モバイル市場は21世紀になってからできた市場。成長余力は大きい」(中村氏)
具体的には事業資金の調達方法や新規事業の買収、不採算事業の売却、上場に向けての財務制度の整備などに関してアドバイスするほか、パートナー企業の開拓なども行う。ただし、インタースパイアがファンドを組んで投資することはないという。
インタースパイアはコンサルティング事業を新たな収益の柱にするとともに、モバイルマーケティング事業など既存事業における新たなパートナー企業の開拓につなげたい考え。
収益は成果報酬方式とする。「例えば資金調達をしたい企業に、前もって大きな料金をもらうのは難しい」(中村氏)という考えに基づくものだ。規模としては億単位の案件が中心になる見込みという。開始1年で10件の案件を手がけることを目標としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス