MS開発トップが語る「Windows 7」(中編) - (page 2)

文:Ina Fried(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008年06月03日 07時00分

 Windows Vistaにおけるその好例は、グラフィックスに関してわれわれが成し遂げた仕事です。われわれは、まさにあなたがたが言ったように非常にハードな仕事をしました。つまり、Windowsのグラフィックのインフラを再調整したのです。これはエコシステム全体にとって非常に多くのメリットをもたらしました。つまりドライバをより堅固に作ることができるようになったことや、カーネルモードで実行しなくて良くなったことなどです。しかし、エコシステム全体が望んでいたと思われるレベルの欠陥の少なさで実行したわけではありません。チームは優れた仕事をするためにグラフィックスのパートナーと非常に懸命に働きましたが、スケジュール上の制約があり、情報公開もプロジェクトの実体と合っていませんでした。そのために、2007年1月に一般出荷しなければならなくなったときには、最終的には予想よりも非常に困難の多いリリースとなってしまいました。

--VistaのサポートとVistaの熱意に関する問題というのは、どうもほとんどが製品の実装ではなくて情報公開に関するものだったと言っているように聞こえますが。それでよろしいですか。

Sinofsky:わたしはあまり過去の視点に固執したくないのですが、ここで再びパートナーとの共同作業で学んだ教訓について少しお話ししましょう。われわれのチームはIHV、ISVおよびOEM(相手先商標製品製造業者)と協力することの非常に大きな責任を感じています。それは彼らもビジネスを運営しており、彼らには独自のビジネスの課題があり、また独自のビジネスの目的、願望を持っているからであり、われわれがこんなことを実行するかもしれないと語ると、彼らは真剣にそれを受け止めてくれます。ですから、われわれもそれについて感謝し、そのことを尊重しています。これは大きなメリットです。しかし、われわれが正確な情報を発信しないと、彼らはわれわれが提供する情報によって行動するので、その後でわれわれが方針を変えてしまってはエコシステムが前進していきません。われわれが学んだ大きな課題は(中略)提供する情報は、製品としてわれわれ自身とチームに対して確約している約束を反映したものであるようにすることです。

--過去についてありま振り返りたくないということなので、少しだけ将来のことについてお話ししましょうか。(中略)Windows 7についてあまり多くの情報は聞こえてこないのですが、いくつかの事柄について話し合われたと聞いています。わたしが頻繁に耳にするのは新しいカーネルについてです。ある講演でWindowsの軽量化カーネルの話が出ました。また新しいユーザーインターフェースに関する機能についても耳にしています。これらの機能があなた方のWindows 7の全体構造にどのように組み込まれるのかについて少し語っていただけますか。

Sinofsky:Windows Vistaで機能するドライバやソフトウェアはWindows 7でも非常にスムーズに動作することを保証したいと思います。実際、全く同じように動作します。とりわけドライバモデルに関してはさらなる互換性を提唱するつもりはありません。すでにWindows Vistaにおいて、こうした分野での十分な改善がなされています。われわれは「Windows Server 2008」のカーネルの利点と成功をベースに開発を進めていきますし、これこそがWindows 7について語られてきた開発の核心をなしているのです。要するに、Windows Server 2008のカーネルはWindows Vistaのカーネルが進化したものであり、Windows 7のカーネルは、そのさらなる進化形になるということです。

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