Googleの見た目はシンプルだ。しかし、その検索処理は、誰もが納得するだろうが非常に複雑だ。
1回の典型的な検索において、700〜1000台のマシンからのアクションが現在必要とされている、とMayer氏は述べる。
Googleがいわゆるユニバーサル検索に向かうにつれ、この複雑さは増している。ユニバーサル検索とは、通常の検索結果を他の検索エリア(書籍、ニュース、ブログ、画像、地図など)の結果と組み合わせることを指す。
Googleは、他のより狭い検索サービスにおいて、市場投入を急ぐあまりにユーザーが必要とするシンプルさを見失った、とMayer氏は述べた。
「急ぐあまり、重要なものがないがしろにされる場合がある」とMayer氏は述べた。「検索インデックスを緊急かつ臨機応変にやれたことは素晴らしかった。しかし、本当にすべきことは、これらを同一ページに置くことだ」(Mayer氏)
もちろんより長期的においてユニバーサル検索は、はるかに高機能化される、とMayer氏は考えている。つまり、ひとつのページが「画像、ビデオ、グラフで埋め尽くされ、URLを10件表示するのではなくクエリに対する全般的な答えを表示する」ようになる。
また、検索は、結果が個人に特化したよりパーソナルなものとなるだろう(Googleでは、登録したユーザーに対して、パーソナルな結果の提供を既に開始している)。パーソナライゼーションが必要な理由のひとつについて、Mayer氏は次のように説明した。検索結果においてGoogleが計測可能な利用価値の高い要素は、ユーザーが何を以前に検索しようとしたかだ、と同氏は語った。そのことを分かっていれば、「何が捨てられたか、どのように絞り込まれたかが分かる」(Mayer氏)
「今後10年で、検索はよりパーソナライズされたものに恐らくなるだろう」とMayer氏は述べる。「そして、より多くのコンテンツがインデックスされるだろう。検索を構築する場合には、10年後までを考えるのが重要だ」(Mayer氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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