Googleは、パーソナライズドホームページサービス「iGoogle」のインターフェースを6月に見直し、iGoogle上で広告を提供できるようにするという。
Googleは米国時間5月20日のiGoogle開発者ブログの中で、iGoogleのアプリケーションを画面全体に拡大できる「キャンバスビュー」では広告を掲載できるようにすると発表した。
ブログでは、GoogleデベロッパープログラムグループのDan Holevoet氏が、「すでにアプリケーションを提供している人は、キャンバスビューを追加して、さらに広いスペースを利用できる。さらに、キャンバスビューを使うと広告による利益化が可能だ」と述べている。
ただし、広告を無制限に掲載できるわけではない。
iGoogleのシニアプロダクトマネージャーであるJessica Ewing氏は声明で、「広告はキャンバスビューに制限され、ある種の広告は許可されない。広告のプロバイダーは開発者が自由に選べる」と語っている。また、「最高のユーザー体験を維持するため、広告がユーザー満足度に与える影響を判断する調査を行う予定だ。ユーザーの評価や評判がよくない場合は、ガジェットのバイラル面、ランキング、ディレクトリでの掲載に影響する可能性がある」と述べている。
さらにGoogleは、広告が不注意によりクリックされないことをはっきりさせたいとしている。キャンバスビューではない通常の表示では、これが問題になる。「(ガジェットの表示が小さい)ホームビューでの広告は許可しない。ガジェットのスペースが限られていて、間違ってクリックするユーザーが多いことがわかったからだ」と、Ewing氏は言う。
Googleは4月、iGoogleのインターフェースを変更し、左領域にユーザーのウェブサイトガジェットが並ぶナビゲーションパネルを追加するとともに、開発者がキャンバスビューを試すことができるサンドボックスを立ち上げた。
Holevoet氏によるとGoogleは2008年夏、OpenSocial APIをiGoogleに追加するという。OpenSocialはGoogleのライバルも一部巻き込んだ協調的な取り組みで、OpenSocialに対応したどのサイトでも実行可能なウェブアプリケーションを開発者が制作できるようにするものだ。
2008年夏はさらに、iGoogleにアップデートと通知の機能が追加される。これにより、たとえばアプリケーションで、ゲームのハイスコア更新といった出来事を友人たちに報告できるようになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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