Nielsenが毎月発表しているソーシャルネットワーキングサイトの利用状況統計によると、2008年4月は、News Corp.傘下のMySpaceの成長は引き続き鈍化傾向で、Walt Disneyが2007年に3億5000万ドルで買収した子供向けの仮想世界Club Penguinがほぼ横ばいだったという。
2008年4月のユニークビジター数は、前年同期比でみると、MySpaceがわずか3%の上昇、Club Penguinが7%の下落だった。Nielsenの統計が正しいとすれば(この種のオンライン統計については常に異論がある)、News Corp.とWalt Disneyにとっては思わしくない結果だ。たとえば、Nielsenが2007年8月に同じ方法で調査した結果では、Club Penguinは前年同月比で250%の伸びを示し、MySpaceもその時点ではまだ23%という堅調な伸びを見せていた。
また、今回の発表では、ビジネス向けソーシャルネットワークLinkedInが急成長を続けていることも明らかになった。LinkedInが10億ドルの評価を受けることを目指しているのかどうかはともかく、同サービスは前年同月比361%増となるユニークビジターを集めている。これに比べれば、Facebookの伸びは56%と緩やかだが、2007年4月という時期は、同社が開発者向けプラットフォームを発表し、少なくともシリコンバレーでは「話題沸騰」となるわずか1カ月前だったことには注意が必要だ。
音楽に特化したソーシャルメディアサイトのImeemとBuzznetも、それぞれ92%増と104%増という著しい成長を見せている。資金力のある両サイトは、この1年間意欲的な開発戦略を進めてきた。Imeemは音楽コンテンツプロバイダとビデオコンテンツプロバイダの両方とライセンス契約を結び、BuzznetはStereogumや(Gawker Mediaが以前所有していた)Idolatorなどの音楽情報ブログを買収している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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