MicrosoftがYahooに対して新たな提案を行ったのを受け、Googleの幹部らは米国時間5月19日に集まり、その提案がGoogleとYahooの間で締結される可能性のある広告契約に与える影響と、その対応策について協議する。
Googleの最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏は、英国で開催されたGoogle Zeitgeistのイベントで記者会見を開いた。Times Onlineによると、Schmidt氏は会見の中で、Googleの共同創設者であるLarry Page氏とSergey Brin氏の2人とこの問題について協議すると語ったという。「この記者会見の後、3人で集まり、対応を決める」(Schmidt氏)
GoogleとYahooは、オンライン広告分野の提携に向け交渉を進めてきた。提携が実現すれば、GoogleはYahooの検索結果の横にテキスト広告を供給することになっている。両社は2週間に及ぶ限定的なテストを実施し、その結果にも満足の意を示していた。しかし、ライバル関係にある両社の提携の発表は複数回にわたり延期されてきた。
Yahooは、Microsoftからの最初の買収提案を何とかかわしたと思ったら、今度は物言う株主のCarl Icahn氏が登場し、そして今回再びMicrosoftへの対応に追われている。Googleの幹部らは、そんな苦しい状況下にあるYahooに救いの手を差し伸べたいと語ってきた。そして今回、Brin氏はさらに一歩踏み込んだ発言を行った。複数のメディア報道によると、Brin氏は、仮にYahooのCEO、Jerry Yang氏が同社を追われたら、同氏をGoogleに招くと語ったという。
BBCによると、Brin氏は次のように語ったという。「Jerryは大変有能な人物だ。もし彼にGoogleで働く気があるなら、われわれとしては彼の入社は大変楽しみだ。しかし、これは実現しないだろう」
Microsoftによると、同社はこれまでYahoo全体の買収を目指していたが、今は同社の部分的買収も検討しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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