NHKと日本ビクター(佐藤国彦社長)は、3300万画素数のスーパーハイビジョン液晶プロジェクターを共同開発したと発表した。ダイナミックレンジを前面投射方式プロジェクターの100倍となる100万対1に向上。黒色をより暗く再現することができるという。
開発したプロジェクターは、輝度信号用に、「LCOS(Liquid crystal on silicon)」と呼ぶ、3300万画素のスーパーハイビジョンをフル解像度で表示可能な反射型の液晶デバイスを採用。人間の視覚特性を利用し、色信号の変調には800万画素と、低い解像度の機器で使用することで、低コストで十分な解像度を実現した。
液晶プロジェクターは、光源の光を液晶で遮ることで画像を表示するが、色信号で変調済みの光をさらに輝度信号で変調することで黒色をより暗く再現できる。今回のプロジェクターもこの特性を活かし、黒色の再現性を高めた。そのため、映画の迫力あるシーンや暗いシーンなども十分に表示できるという。
NHK(日本放送協会)=http://www.nhk.or.jp/CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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