Hanke氏によると、同社は顔ぼかし技術そのものの研究に1年、その前の基礎研究に複数の年数を費やしたという。
人は視覚野におけるニューロン活動の助けを借りながら、難なく顔面を検出する。しかし、コンピュータサイエンス分野でこれを実現するというのは、長い間、人々が取り組んできた課題だ。そしてようやく、デジタルカメラで被写体をトラッキングして正確に捉えたり、被写体の笑顔を検出するようになるなど、基本技術の実運用が始まった。
だが、Google Street Viewにはいくつか複雑な潜在的問題がある。誤検出により看板や工芸品の顔面がぼかされ、Street Viewの品質が若干損なわれる可能性があるだけでなく、本物の人間の顔面を認識し損なって、プライバシーの問題が浮上する可能性さえある。
Googleは自社の技術について、概して正しいテクノロジーバランスを確保していると考えている。
Hanke氏は、「これは良く機能している。フィルタリングのため、さまざまな技術を使用している」と述べるが、「完璧というわけではない」と付け加えた。
コンピュータのアルゴリズムを組み立てる上で、よくぶつかる問題は真正面を向いていない顔面の認識だ。この問題はGoogleにとって重要である。なぜなら、頭髪や電柱などによって不鮮明な顔面でも、すぐに身元を確認できる可能性があるからだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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