今回の提携について、ヤフー取締役COOの喜多埜裕明氏は、「ニコニコ動画の魅力は、ほかのインターネットサービスと比べて圧倒的に滞在時間が長いこと」とした上で、「2007年夏に、こちらから話を持ちかけた」と経緯を明らかにした。
「良いサービスはどんどん組ませていただきたい。Yahoo! JAPANから(パートナーのサイトに)行くだけでなく、Yahoo! IDやYahoo!ウォレットのような我々の資産をパートナーに使ってもらうことで、ビジネス化したり、ユーザーに利便性を提供できればいい」(喜多埜氏)
二ワンゴは親会社のドワンゴも含めて、ヤフーとの初めての提携となる。「話をいただいた昨年7月時点では、会員数も200万人程度で、現在のように著作権者と話ができるような状況でもなかった。そのようなタイミングで話をもらったことに驚いた。しっかりと時間かけてやってきたので、経緯面から見ても今回の提携には強い思いを持っている」とドワンゴ代表取締役社長の小林宏氏は話した。
今回の提携により、ニワンゴでは、アフィリエイト広告「ニコニコ市場」のラインアップ拡充や検索連動型広告の導入ができ、売り上げ増が見込める。また、Yahoo! JAPANからの流入で新規会員の獲得につながると見ている。一方、ヤフーはニコニコ市場からの売り上げ増や、Yahoo! ID等自社サービスの利用者増を見込んでいる。
今回明らかにした提携内容以外にも、さまざまな連携を検討しているようだ。バナー等の広告面での連携についても「我々は広告ビジネスのノウハウがなく、どう広げていいか分からない部分もある。ぜひお願いできればと思っている」(小林氏)と意欲を見せた。
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