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今夏に新はてなブックマーク登場--その進化と情熱 - (page 2)

鳴海淳義(編集部)2008年05月13日 08時00分
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 最近はまたちょっと違う層というか、いわゆるはてな村と、コンピュータ好き村と、論客的な人がいるようです。それもはてなコミュニティなんですが、そういう層に広がるにつれて、上がってくる記事も、ブックマークに付けられるコメントも内容が変わってきましたね。

--はてなブックマークを見ていると、ユーザーさんはみんな勉強家だなと思います。例えば、英語が話せるようになる5つの方法とか、なんとかに役立つ本みたいなエントリーが人気ですよね。

 でも、ブックマークしてもみんな読んでいるんですかね。ブックマークするだけで満足してあまり読んでいないのかも(笑)。

--読ませる機能とかあればいいですけどね。

 そうなんですよね。本来的にはブックマークした記事がちゃんと血となり、肉となりとするところまでユーザーさんをサポートしてあげられるようなツールだとすごくいいんですけど、まだそこまではできていないですね。

 はてなブックマークで手に入るものは、どこか断片的ですよね。インターネット全体がそうとも言えますが。本来的には1つの話題に対していろいろな記事を多方面から見られるようにしたり、あるいはもっと体系的な情報を得られるようなメディアが理想的なんですが、今のインターネットはそうなっていない。そういう問題意識みたいなものを持っていて…。

--ブログが登場して、パーマリンクという考え方が一般的になりました。さらにフィードで流通しやすくなって、はてなブックマークはそれにすごく適した仕組みですよね。

 そうです、そうです。はてなブックマークというか、ソーシャルブックマークというのはブログがなければ成り立たないメディアなんですよね。昔は1つの記事に対して1つのURLを張るという常識がなかったんですが、ブログを使うようになって、専用のツールを使うようになってから、ちゃんと1つの記事に1つのURLを付けるようになってくれた。その前提がないと、そもそもブックマークができないんです。

--でも、そうやって断片化していったものを再びまとめたい、と。

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 そうですね、やっぱり情報というのは1つの話題に対していろいろな方向から見る必要が絶対あると思っているんです。プログラミングの記事だったら別にいいんですが、社会的な問題が何か起こったときには特に。

 例えば2006年のライブドア事件なんて、一部のワイドショーなどで報じられたことなど誇張された訳のわからない話も多くて、本当にやめてほしいと思うわけですが、たぶんテレビしか見ない人は、「ライブドアってひどい会社だよね」みたいに感じたと思うんですね。

 ネットをよく使っている人や、実際にライブドアと一緒に働いていた人たちから見ると全然違った見方ができるのに、今の世の中はそれができていない。

 インターネットはそれに対して最適なメディアのはずだから、ちゃんとやりましょうということなんですが、今のところ決定的なメディアは存在していないので、そういうものをちゃんと作っていきたいなと思っています。

 ただ、はてなブックマークでも集まるのはやっぱり断片的な情報が多いので、ある事件に関して調べたいというときに、その事件がすべて体系的にまとめられていて、そこだけを読めば全部が中立な視点でわかるというところまで行っていない。もしかしたら、それはソーシャルブックマークではなくて、もう1つ別のメディアと組み合わせる必要があるのかなとも思っています。

お気に入り機能をメインに

--ユーザーはどのようにはてなブックマークを使っていますか。

 結構いろいろな使い方があります。一番多いのは、「人気エントリー、注目エントリーを見ています」という人ですが、ある程度のヘビーユーザーが使っている機能は「お気に入り」という機能です。これは他の人が何をブックマークしているか追いかけられる機能で、例えば自分のお気に入りのユーザーさんを登録すると、自分の趣味嗜好に合った人が拾ってくれるエントリー一覧ができあがります。

 情報には2種類あって、1つは「自分が知りたい情報にピンポイントなもの」です。例えば、プログラミングでわからないことがあったときに、こういうコードを書いたら解決するという情報が見つかると、「おお、これはいい」となるでしょう。

 その一方で、「普段生活している中では一切触れることがなかったけれど、何かのきっかけで触れたことで、自分にとってメリットがある情報」もありますよね。

 例えば、自分の場合は政治経済にそんなに関心が高くないので、ぼうっとしていると世の中の流れから置いていかれるんです。でも、はてなブックマークのお気に入りに登録している人の中には、同じプログラマーでも著作権問題や情報フィルタリング問題などに関心が高い人がいて、その人がブックマークしてくれるんですよ。

 それで、この人がブックマークしたから読んでみようかな、と読んでみると、「ああ、なるほど。こういう情報には出会わなかったかもしれない」という偶然的な出会いみたいなことがある。

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