外でPCの利用となると、喫茶店や駅、電車内などでの利用が考えられるが、一般的な形状のノートPCなら、椅子に座り、テーブルや膝の上に乗せて使用する。しかし、実際に椅子に座るためにはコーヒー代がかかってしまったり、数少ない駅のベンチや電車の椅子に座れるチャンスに恵まれる必要がある。
その点、このSAシリーズの場合は立ったままでも使える形状となっている。本体のサイズが218×163×25.4mmと小型であることに加え、画面を表側にひっくり返し、両手で抱えればよい。
キーボードを使いたい場合でも、バッテリーが後ろに出っ張っているので、これを左手で握り、右手でキーボードを操作するということも可能だ。
さらにうれしいのは、CFカードスロットを内蔵していること。EeePCやMacBook Air、ThinkPad X300など最近話題のノートPCはいずれもカードスロットを持たないが、SAシリーズはCFカードスロットがあるため、携帯電話やPHSの通信カードを挿しっぱなしにできる。
立ったまま使える形状と、通信カードを内蔵できるスロットを装備することで、外での利用が非常に便利だ。
新しく買いやすくなったSAシリーズを見てきたが、ミニノートとして、最大限活用したいと思うユーザーも多いはず。ならば、上位機種も検討をおすすめしたい。
上位機種のSHシリーズのSH6KX04Aならプラス2万円ほどで液晶が1024×600ドットになり、CPUがインテルA100へ、グラフィックもWindows VistaのAEROに対応できる性能を持ったものになる。外で動画再生をしたり、ウェブ閲覧にしても快適性は格段にアップし、ふつうのノートPCに近づくはずである。
ただし、SAシリーズがこの価格だから買いたいというユーザーも多いはずで、その場合はSAシリーズの性能に制約があることを十分踏まえた上で検討すべきだろう。スムースな動画再生などは期待できず、液晶の解像度も小さいため、データやウェブの閲覧にも制限が出ることは覚悟しておきたい。
その場合でも、SAシリーズのスペックに合わせてアプリケーションを工夫すれば、さほど障害になるとは思えない。コンパクトさに魅力を感じたなら、工夫を覚悟で使いこなしにチャレンジしてほしい。
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