[レビュー]5万9800円の格安ミニノートPC--工人舎SAシリーズ「SA5KX08AL」 - (page 2)

工人舎
内容:ミニノートPCのメーカーとして定着した工人舎。そのラインアップに5万9800円のモデルが登場した。格安ノートPCではEeePCが脚光を浴びているが、工人舎の低価格マシンの特長はHDDを搭載した普通のPCであることだ。

5万9800円によるハンデは性能が低いこと

 工人舎のミニノートのラインアップはもう少し上の価格帯だったはず。このSA5KX08ALが5万9800円を実現できた理由は低いスペックにある。

 先に挙げた液晶画面が7型の800×480ドットなのはもちろん、メモリは512MバイトでOSはWindows XPでも安価なHome Edition。HDDは2.5インチタイプを使っているものの80Gバイトと小さめだ。

 また、SAシリーズは従来同様CPUはAMDの機器組み込み向けの「Geode LX800」を採用、低消費電力で、ビデオ機能などもCPUに内蔵されている。Geode LXシリーズはデビューから年月がたっており、メモリは現在主流のものより1世代古いDDRタイプとなる。メモリがDDRタイプなので容量単価はアップするが、容量を最低限の512Mバイトに抑えている。

 これらの構成では、インテルCPUと世代の新しいチップセットを搭載した同社の上位機種に比べると性能面の見劣りが目立ってしまう。メモリは増設してもよいが、チップセットの上限があるため、最大で1Gバイト、しかも1スロットのため、標準装着のものを外して装着する。

 ビデオ性能の古さはもとより、メモリを増やしてHDDのアクセスを減らし、体感速度の向上や消費電力を減らすこともままならない。性能に制限が出てくるのは十分覚悟しておく必要がある。

  • 画面は800×480ドット。解像度はこの程度

  • アプリケーションはJWORD以外は最小限のものが入っている程度

  • 有線LANともうひとつのUSBポートはフタで覆われる。使用頻度が少ないインターフェースを覆う気遣いを見せている

  • CFカードスロットはダミーカードを挿入するタイプ

  • フロントにのメモリカードスロットは、SDを挿入すると出っ張るタイプ。メモリスティックはDUOタイプも推奨はされないもののコツをつかめば直接挿すこともできないことはない

  • アクセスランプなどは正面側に向いている。画面に向かっているときに視界にチカチカ入らないようになっている

  • バッテリーは背面から外す。JEITA測定法で5時間稼動できるという

  • スピーカーはステレオタイプ

  • CPUとメモリ、クロックはこの程度

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