筆者は先週、整備済製品の4Gバイト版iPod nanoがたったの99ドルというダイレクトメールをBuy.comから受け取った。2007年12月にiPod touchを紛失していまい、古いiPodもちょうど壊れたところだったため、それを購入することにした。
注文したiPodは数日で届いた。しかし、包みを開け、自宅のMacに接続した途端、普段は静かなウイルス対策ソフトが不吉な警告を発したのだ。ウイルス対策ソフトによると、このiPodはAdobeR.exeというウイルスに感染しているということだった。
この問題について調べた筆者は、注文する前に認識しておくべきであったであろう事実に行き当たった。この「整備済」iPodはAppleによって整備されたものではなく、サードパーティーによって整備されたものだったのだ。
Appleは自社で整備した再調整品を自社のウェブサイトで販売しており、それらには1年間の保証がついてくる。Appleのサイトでは、15ドルのiTunesカードつきの4Gバイト版iPod nanoの整備済製品が129ドルで販売されている一方、新品は149ドルという価格で販売されている。(そう、ここでの教訓は、筆者がそれほどお金をけちらなければ良かったというだけのことなのかもしれない)。
とは言うものの、Buy.comは顧客である筆者にきちんと対応し、新しいiPodと交換するとともに、不便をかけた旨を謝罪してくれた。
しかし、「整備済製品」であるはずのiPodにどうやってウイルスが混入していたのかについての疑問が解消されたわけではなかった。筆者が28日に、Buy.comの業務担当バイスプレジデントであるFred Martin氏に連絡をとると、同氏はBuy.comに整備済製品としてiPodを供給したイリノイ州の会社に問い合わせることを約束してくれた。
29日に折り返し連絡をくれたMartin氏は、イリノイ州の会社に確認したところ、問題は広範囲に及んではいないようだと報告してくれた。
Martin氏は「これは頻繁に起こるような大きな問題ではないというのがわれわれの意見だ」と述べている。Martin氏によると、この会社では、iPodを整備済製品として出荷するにあたり、全ユーザーデータの消去を行っているという。データ消去のプロセスで、ウイルスに感染していたPCあるいはMacが使用されたということは理論的には考えられるものの、それが筆者のiPodの感染原因であったかどうかは判らない。
Apple自体でも2006年10月、新品のiPodにWindowsのウイルスが混入するという問題が発生している。同社の話では、この問題の原因は、契約していた製造業者の使用していた1台のWindowsマシンがウイルスに感染していたことにあったという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」