Electronic Arts(EA)の幹部は今ごろ悔しがっているはずだ。
ここ2カ月あまりEAが買収しようとしてきたビデオゲーム会社のTake-Two Interactiveが、「Grand Theft Auto IV」(GTA IV)で空前のヒットを手にしているようなのだ。そのお金はEAには入ってこない。
GTA IVが発売日の米国時間4月29日に何本売れたのかはまだ正確にはわからないが、事例証拠は、ゲーム業界史上最も成功した売り出しになりそうなことを示唆している。
少なくとも、過去最大級の初日売上であることは確実な様子だ。
ビデオゲーム小売業者GameStopの企業広報担当バイスプレジデントを務めるChris Olivera氏は、「このゲームは発売とともに販売ベスト3入りへの道を進んでいると言えそうだ。2008年に限ったベスト3ではなく、(わが)社の歴史におけるベスト3入りだ」と述べている。
すでに史上最も成功を収めているゲームシリーズの最新タイトルであるGTA IVは、4月29日午前に米国各地の店頭に並び、深夜のうちに販売開始する店も多数あった。GTA IVは論争を呼び、小売店に販売しないように呼びかける政治家や批判派もいたが、それによって消費者が思いとどまることはなかったようだ。
「全米にある当社の3500店で真夜中の発売イベントを実施した」とOlvera氏は話す。「(GameStopのどの店舗でも)共通していたのは、建物を囲みショッピングモールへと続く行列ができたことだ」
2007年、Microsoftは大ヒットした「Halo 3」の発売初日の売上額を発表した。1億7000万ドルという、エンターテインメント業界では前例のない初日売上を記録したためだ。
市場調査会社のNPD Groupが5月初めに4月の売り上げを報告するまで、はっきりしたことはわからないかもしれないが、このHalo 3の記録が短命に終わると確信するだけの理由がある。
GTA IVのパブリッシャーであるTake-Two Interactiveが、全世界で600万本の先行予約を受けたと述べたという報道からも、新記録を達成することが予測できる。ゲームの販売価格が60ドルで、600万本が売れれば、約3億6000万ドルに達するからだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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