東証マザーズに上場している日本ベリサインは4月28日、同社社長兼最高執行責任者(COO)にPRTMマネジメント・コンサルタントのパートナーである古市克典氏が就任することを明らかにした。今後の株主総会と取締役会を経て6月1日に就任する見通し。
古市氏は1985年4月に日本電信電話に入社後、日本ルーセント・テクノロジー 経営企画部 部長、リーチ・ネットワークス 副カントリーマネージャーなどを経て、2003年にPRTMマネジメント・コンサルタントに入社、2007年4月から現職にある。
なお、日本ベリサインとPRTMマネジメント・コンサルタントの間に資本関係は無く、今回の人事は「経営刷新に伴い、社内外の人材を求めた結果」(日本ベリサイン)だという。また、日本ベリサイン代表取締役会長で米国のVeriSign創業者兼会長のJames Bidzos氏は会長職に留まる。ただし、代表権の移動については未定とのことだ。
日本ベリサインでは、従来から経営と業務執行機能の分離に努めてきたが、今回の人事によって、より積極的な業務執行を推進していくとしている。
Bidzos氏は4月10日(日本時間)のインタビューで、日本ベリサインが「日本の市場に合った企業としてありたい」との考えを示した上で、6月に新社長を招聘することを明らかにしていた。
また、6月に招聘するタイミングで組織再編を実施する可能性を問うと、「現在の日本ベリサインはフラットな組織構造だ。しかし、会社が成長するためには新しいプロセス、新しいインフラが必要だ」と語り、「新社長は先の戦略だけでなく、この分野に非常に精通した人物だ」と述べている。
VeriSignは、1998年から2007年にかけて実施してきた拡大路線から転回し、現在は事業の「選択と集中」を図っている。昨年11月に「サーバ証明書」「ドメインネームサービス」「アイデンティティプロテクション」の3つのコア事業に集中することを明らかにしたほか、今年3月にはBidzos氏が日本ベリサインの代表取締役会長を兼任することも発表していた。
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