AOLは米国時間4月25日、同社が編成したウェブサイトのページビューが3月に2けた増となり、過去最高のトラフィック数を達成したことを発表した。
comScore Media Metrixによると、AOLが編成したウェブサイトの3月におけるページビュー数は前年比で35%増加した、同期間のユニークビジター数は前年比11%増の5650万人だったという。
AOL Vertical Programming担当エグゼクティブバイスプレジデントであるBill Wilson氏は声明で、「この力強い成長は、当社が過去12カ月にわたってありとあらゆる垂直型ウェブサイトを再構築してきた直接的な成果だ。当社は、高い関連性と関心事項に特化したリッチエクスペリエンスを消費者に提供することを目指してきた」と述べている。
刷新されたAOLの中核サイトとしては、Money & Financeが3月のページビューで前年比24%増、Newsが20%増、Sportsにいたっては148%の大幅増となった。
AOLは2007年に、男性向けサイトAsylumからインディー系音楽ファン向けのSpinner.comや個人向け金融ニュースサイトWalletPopにいたるまで多くのサイトを開設した。
そして3月には、AOLはソーシャルネットワークサイトBeboを8億5000万ドルで買収した。英国、アイルランド、ニュージーランドで非常に高い人気を得ているBeboによると、この買収はAOLが国際的な注目度を上げる取り組みの一環として行われたという。AOLはこの1年で17の国際的なサイトを開設している。
こうした取り組みはいずれもAOLの売り上げ拡大を目指したものでもある。AOLは、同社の中核事業だったダイヤルアップサービスのブロードバンド普及による急激な落ち込みを経験して以来、回復を目指して長い間苦しんできた。同社は、2006年に事業を大々的に見直し、長年続けてきたサブスクリプション事業から広告ビジネスモデルへと転換した。広告収入を生み出すには自社サイトに消費者の目を引きつける必要がある。
AOLは2007年9月、自社およびサードパーティーのウェブサイトの広告スペースを販売するための広告ネットワークPlatform-Aを立ち上げた。しかし、AOLは4月に入ってから広告部門で100名の人員削減に着手した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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