Sunは、次バージョンMySQLの「ファイナルに近い」ビルドを公開するとともに、1月に10億ドルで買収した同オープンソースデータベース企業の文化を変更しないことを約束した。
MySQLバージョン5.1のリリース候補版のダウンロードが現在可能となっているが、正式版は6月までに準備が完了するだろう、と元MySQL最高経営責任者(CEO)で現在はSunのバイスプレジデントであるMarten Mickos氏は語った。同氏は、同社が2年前に公開したMySQL 5.0のようなバグ問題を繰り返すつもりはない、とカリフォルニア州サンタクララで今週開催の第6回を迎えた年次イベント「MySQL Conference & Expo」で述べた。
新しいバージョンでは、パティショニングの改善でクエリ速度が増し、異なるフォームのリプリケーションが可能となる。繰り返されるタスクのスケジューリングを可能にする新しいイベントスケジューラや、データベースの企業におけるインストレーションを自動的に監視するアップグレードアドバイザが搭載される予定となっている。
バージョン5.1は、GNU General Public License(GPL)下で無償公開、または、サブスクリプション形式でサポート費用が発生する企業版として利用可能となっている。
Mickos氏は、Sunからの申し出を受け入れ、MySQLの株式公開を断念したことに関して、後悔はまったくないと同カンファレンスで語り、MySQL幹部社員がIPO関連書類を燃やした「悲しい瞬間」の写真を披露した。
MySQLはAmazonとGoogleで利用され、Sunはより多くの大口顧客に持って行くことを考えている、とSunのCEOであるJonathan Schwartz氏はカンファレンスで述べた。同氏は、IBM、Oracle、Microsoftの対抗するため、バックエンドアプリケーションにおいて規模があり、より良いサポートを加えると約束した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」