News Corp.傘下のMySpaceは米国時間4月3日、レコードレーベル3社との共同による新音楽サービスMySpace Musicを発表する予定だという。関係筋が明らかにした。
同関係筋がCNET News.comに語ったところによると、このサービスは数週間前から期待されていたもので、音楽のストリーミング配信、著作権保護のないMP3音楽ファイルのダウンロード、コンサートチケット、着信音楽配信などのサービスを提供する。開始時期については、MySpaceは数カ月以内を見込んでいると同関係筋は付け加えた。
これによりNews Corp.は、iTunesを擁するAppleとの競争に突入することになる。Appleは音楽と動画のダウンロードサービスを提供している。支援者らは、MySpaceを訪れる世界で月間1億1000万人の訪問者に、iTunesのサービスをしのぐ広範な音楽サービスと製品を提供すればiTunesに対抗できると期待している。
大手レーベルはこれまで、Appleと広く普及しているiPodは、自分たちにとって制限が多すぎるものだと考えていると報じられてきた。したがって、MySpace Musicは明らかに、設立を支援してでもiTunesの対抗馬を探すという大手音楽企業の戦略に沿ったものであるようだ。
MySpaceにとっても、ライバルImeemとLast.fmを追い越す手段となる。音楽の無償ストリーミング配信で両サイトに出し抜かれたMySpaceだが、それを超えるサービスを提供できるようになるのだ。Facebookも大手レコードレーベルと交渉していると報じられているが、音楽業界は劇的なことが起こらない限りMySpaceの現状に追いつくには数カ月かかるだろうと音楽業界筋は見ている。
MySpace Musicは、開始時には、4大レコードレーベルのうちUniversal Music Group、Warner Music Group、Sony BMG Music Entertainmentの3社から楽曲が提供されることになる予定だ。消息筋がCNET News.comに語ったところによると、唯一合意に達していないEMI Music Groupとも常に交渉を続けており、関係者全員が、最終的には合意に達するだろうと見ている。
同消息筋によると、4大レコードレーベルは同社の株を少数受け取り、同サイトから得られた利益のすべてを分配する予定だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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