「Google Docs」のワードプロセッサは、ついにオフラインでもアクセス可能となる。ウェブブラウザの機能を無料で拡張する技術「Google Gears」を用いると、間もなく(Google Docsの)ユーザーは、インターネットに接続していない時でも、ファイルの閲覧や編集ができるようになる。
Google Gears対応バージョンのGoogle Docsは、米国時間3月31日から数週間をかけて順次、提供が開始される予定である。Google DocsのプロダクトマネージャーであるKen Norton氏は、この機能にアクセスできない場合でも、トライし続けてほしいと、筆者に語った。Google Docsのドキュメントウインドウの右上に小さな「オフライン」メニュー項目があれば、オフライン機能に対応したことが分かるだろう。
Norton氏は、Googleのスプレッドシートとプレゼンテーションアプリケーションに関しては、ワードプロセッサのオフライン対応完了後に(Google Gearsへの対応が)提供されるものの、最初は閲覧のみが可能になると明らかにした。
当初はGoogle Docsで、新たなドキュメントをオフラインで新規作成することはできない。もっともオフライン対応機能が使われることになる最初のケースとしては、「ちょうどドキュメントを修正中にインターネット接続が切れてしまった」といった場合であると、Norton氏は語っている。しかしながら、最終的にはドキュメントの新規作成も行えるようになる。
もちろん、オフラインモードの時に、ユーザーがリアルタイムでコラボレーション機能を利用したり、他のユーザーがオフラインモードで編集したドキュメントの修正状況を、同時に確認したりすることはできない。Norton氏は、複数のユーザーが編集し、その中の1人かそれ以上のユーザーがオフラインモードで加えた変更に関しても、Google Docsで「可能な限り」反映されるようになる予定であると述べている。異なる編集状況の存在が確認されれば、オフラインで編集したユーザーがオンラインモードに戻ってきた時に、ダイアログボックスがポップアップ表示される。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」