GDH、アニメ作品のインターネット配信に「寄付金制」を導入--新たな収益モデルを模索

 GDHは3月31日、グループ会社であるゴンゾが制作する新作アニメーションのインターネット配信について、寄付金制(以下、ドネーション)を導入すると発表した。

 このたび開始するドネーションは、高画質な映像の視聴を希望するユーザーが、それぞれのエピソードに対して、ふさわしいと考える対価を任意に設定し、その金額を支払うことによって、ファイルをダウンロードできるというもの。

 ユーザーは、視聴するアニメーション作品に対して、その価値を任意の寄付金という手段で示すことが可能。評価の高い作品には、より多くの寄付が集まり、ユーザーの意見を取り入れた形で、続編の制作などを行う仕組みとなる。

 GDHでは、今春より放送開始予定の、GONZO新作アニメーション「ドルアーガの塔〜the Aegis of URUK〜」と「ブラスレイター」について、海外同日のインターネット配信が決定している。このたび、この2作品について、動画配信サイト「Crunchyroll(クランチロール)」の高画質ファイルダウンロードにおいて、ドネーションを導入することとなった。

 なお、Crunchyrollは、2006年9月に設立された、アジア圏のアニメやテレビドラマ、漫画、音楽、ゲーム、車に関する、コミュニティ型の動画共有サイト。広告収入型ストリーミング配信を行うことで、ユーザーに違法ダウンロードに代わる閲覧手段を提供。インターネット配信により、コンテンツ提供者がマーケットから利益を得るビジネスモデルの実現を目指している。

 GDHは、Crunchyrollの動画配信サイトにおいて、ドネーションを採用することにより、インターネット配信による、新たな収益モデルの可能性を検証するとともに、日本のコンテンツビジネスが、世界のアニメファンによって、育成されることを期待するとしている。

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