アルプス社、ヤフーと合併し4月1日付けで消滅会社に、名称は「ラボ」で存続

 アルプス社(井上雅博社長)は4月1日付けでヤフーと合併、同社の名称が消えることになった。ヤフーを存続会社、アルプス社を消滅会社とする吸収合併に伴なうもので、1963年から続いていた同社の歴史に大きな区切りをつける。なお、合併後も各種地図製品の販売やサポートなどは継続し、サポート窓口の電話番号なども当面は変えずにサービスを続ける。

 ブランドなどについて同社広報によると「法人向けサービスなどは名称の変更を検討している。一方、プロアトラスなど一般向けの製品ブランドはそのまま継続する。パッケージの記載については製造・販売元を順次ヤフーに変更していく。また、実験サイトALPSLAB(アルプスラボ)の名称は変更しない予定」としており、Web上で地図を使った実験サイトで「アルプス」の名前が残ることになりそうだ。

 同社は、地図出版事業を核にパソコンや携帯電話用の電子地図ソフトなどを開発してきたが、競合の激化や開発経費の増加、ソフトの価格低下によって資金繰りが悪化、04年12月に民事再生法の適用を申請し事実上倒産した。 05年1月、ヤフーが事業継続のため同社を3億2500万円で譲り受け、100%子会社とした。今回の合併により、4月以降はヤフーの中の1セクションとして事業を継続していくことになる。

 なお、オンラインショップ「ALPSMAP ONLINE SHOP」は3月いっぱいで「閉店」するが、3月31日の16時まで「閉店セール」を行っている。ユーザー登録をしている同社製品のユーザー限定だが、「プロアトラスSV3」やGPS受信機など各種製品が最大で67%引きになるという。さらに購入者にはギフトカードやノベルティグッズが抽選で450名以上に当たるプレゼントも実施している。

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