家庭内で使われるPCの増加に合わせ、OneCareでは1つのライセンスで家庭内の3台までのPCにインストールができるようになっている。これは「OneCareサークル」と呼ばれており、単に3台にインストールできると言うだけでなく、それぞれのPCの管理機能を搭載しているというのもOneCareの特徴だ。
OneCareは、インストール時にLiveIDの登録が必要となっており、同じIDにひもづけられた3台のマシンがそれぞれの状況が確認できる。1台を「ハブPC」として設定しておくと、残りの2台のマシンの状況が把握できるようになり、ウイルス対策やファイアウォールが無効化されていたら警告が表示され、ハブPCから遠隔操作で有効化する、ということも可能。
すべての操作をハブPCから行えるわけではないが、セキュリティに詳しくない子どもなどが安易に機能をオフにしてもすぐにそれを有効化できるのは便利だ。
また、1台のPCに接続してあるプリンタをOneCareサークルのほかのPCで共有する機能も提供。プリンタを共有するためにはWindows上で設定が必要だが、OneCareの機能を使えば、1台のPCに接続されているプリンタを自動的にOneCareサークル上の各マシンが自動的に認識して、プリンタを利用できるようになる。特に設定する必要がないのが便利だ。
また、前述のバックアップ機能でもOneCareサークルが活用されており、1つの外付けHDDなどを、バックアップデバイスとして各マシンから共有して利用することもできるようになっている。ネットワークドライブを使っていなくても、1台のPCにつないだ外付けUSB HDDを各マシンがバックアップディスクとして使う、といったことができる。
マイクロソフトのセキュリティ対策ソフト、というとあまりなじみのない人もいるかもしれない。しかしマイクロソフトでは企業向けにセキュリティ製品「Microsoft Forefront」を提供しており、同じエンジンを使ったOneCareは、企業ユースにも耐えられる十分な性能を持った製品、といえる。もちろん、世界各地に拠点を持ち、24時間365日のウイルス定義ファイルの提供などのサポートを提供している。
OneCareの優れている点は、十分な性能を誇りながら軽量性に十分配慮しているという点だ。本体のメモリ使用量が低いことに加え、スキャン時のCPU負荷も低いため、ユーザーの作業を邪魔しないのだ。
セキュリティ対策ソフトは、そもそも表に出てくるものではなく、こっそりとPCを守るぐらいがちょうどいいソフトだ。ユーザーの目に触れることなく、しかししっかりとしたセキュリティを確保するために、メジャーバージョンアップも自動で行ってくれるOneCareは、ひそかに守るというポリシーが徹底している。
バックアップやプリンタ共有、OneCareサークルといった拡張機能も活用してみると便利で、単なるセキュリティ対策ソフトではないというところもうれしい。同社によれば、今後もバージョンアップでさらなる機能拡張を図っていくということで、「ユーザーの邪魔をしない」高機能セキュリティソフトの登場も期待できそうだ。
体験版から製品版へのアップグレード、クレジットカードを使ったオンラインでのライセンスの更新は年間5,775円(税込)と、他社と比べても決して高くはない。また今なら優待版パッケージ(希望小売価格4,725円、税込)のプロダクトキーを使ってもライセンス更新ができて、お買い得だ。バージョンアップも裏でひっそりと行われるため、新たに新パッケージを購入してバージョンアップ作業を行って……といった手間もない。
マイクロソフトのサイトでは、90日間の無料試用版も用意されている。試用版にもかかわらず、試用期間中であればメールによるサポートも付くので、この機会に一度試してみてはどうだろう。
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