オンライン版Financial Times紙が現地時間3月18日夜に報じたニュースは、一大スクープになるかもしれない。同記事によると、Appleが、「『iPod』や『iPhone』の購入時にプレミアム料金を上乗せして支払ったユーザー」に対して、iTunes Storeの楽曲を無料で利用できる使い放題プランの導入を検討しているという。
Financial Times紙に状況を語った情報筋によると、Appleはまだ議論を続けている段階のようだ。
この『使い放題』モデルは、Nokiaが2007年12月にUniversal Music Groupと提携して発表した、Nokia端末購入者向け無料音楽ダウンロードサービス『Nokia Comes With Music』を模したもので、売上不振に苦しむレコード業界にとって待望の起爆剤になるとともに、Apple製ハードウェアの新世代の需要を作り出すものになるだろう。
Appleはこの計画についてコメントしていないが、交渉について知る複数の幹部によれば、レコード会社の楽曲ライブラリにアクセスするために、Appleがいくらまで支払う用意があるかに関する議論にすべてはかかっているという。
Nokiaの場合、端末1台あたりおよそ80ドルを音楽業界のパートナー企業に支払い、パートナー企業は市場シェアに応じてその分け前を分配していると言われている。しかし、Appleの提示額は今のところ1台あたりわずか20ドルだと2人の幹部社員は明かしている。そのうちの1人は、「どこが最初に妥協するか、妥協する企業が現れるかどうかという問題になっている」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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