Googleは、近日行われる700MHz無線周波数帯の競売で注目を集めているようだが、貴重なこの無線周波数帯を獲得したいと考えている、もともと電話会社ではない企業は他にもある。
米連邦通信委員会(FCC)は米国時間12月18日遅く、非常に待ち望まれている2008年1月の競売に参加する予定の企業名を公開した。Googleと競合する企業としては、ケーブル事業者Cablevisionや、通信チップメーカーQualcomm、衛星テレビ事業者EchoStarなどが予想されている。
12月3日の期限までに申込書を提出した企業266社のなかにGoogleが含まれていたことは驚くにはあたらない。同社は2007年に入ってから、「Cブロック」と呼ばれる周波数帯のライセンスを取得するために、少なくとも46億ドルを用意する気があると述べていた。このブロックはVerizon Wirelessを始めとする他の企業も狙っている。
また、Microsoftの共同創業者であるPaul Allen氏の率いるベンチャー企業Vulcan Spectrumも競売に参加することになっている。
大手の電話会社であるAT&TやVerizon Wirelessも競売に参加することもあって、どの企業が実際にライセンスを獲得するかは予想が難しい。1月24日に開始される競売は数週間かかるとみられている。そして、こういったライセンスはいくつかのブロックに分割されることになっている。参加企業がどのブロックの周波数帯を狙っているかや、どれくらいの資金を投入する予定にしているのかといった情報は、FCCの規定により公開されていない。
Googleが競売で注目すべき企業であることは確かだが、Google以外の、もともと電話会社ではない企業の動きにも目を向ける価値があるだろう。
例えば、Qualcommが700MHz帯周波数のある程度をすでに獲得していることを考えれば、同社の参加は特に興味深い。あまり話題にはならなかったが、Qualcommは数年前、アナログテレビのチャンネル55を使用する全米規模の700MHz帯周波数を獲得している。同社はこの周波数帯で、MediaFloと呼ばれる同社のテクノロジを使用し、独自のモバイル機器向けビデオ放送ネットワークを構築した。このネットワークの構築と運営は、MediaFlo USAというQualcommの子会社によって行われている。
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