米Yahooは米国時間3月13日、同社の検索プラットフォームをサードパーティーの開発者に開放すると発表した。同時に、セマンティックウェブをサポートすることについても明らかにした。
Yahooは、今後数週間以内に、カリフォルニア州サニーベールにある同社本社で開発者向けイベントを開催することを計画している。このイベントでは、「Yahoo Search」を統合するアプリケーションを記述することができるツールのベータテストプログラムが公開される予定。Yahoo Searchのプロダクトマネジメント部門でディレクターを務めるAmir Kumar氏は、そうしたアプリケーションについて、パブリックAPIやYahooのインデックスから提供される構造化されたデータを使用する、とブログに記した。
ユーザーにとり、Yahooの今回の動きは、さまざまなウェブアプリケーションにおいて、Yahoo Searchの検索結果とのこれまで以上にダイレクトな結びつきを得ること、そして、より豊かな検索体験を意味する。
「例えば、LinkedInサイトは、マイクロフォーマットを使用してプロフィールページをマークアップすることにより、そのセマンティックコンテンツや数多くのコンポーネント同士の関連性が、Yahoo Searchなどによって理解されるようになる」とKumar氏は述べている。「当社のインデックスに含まれるLinkedInの構造化されたデータへの理解を深めることで、われわれはユーザーに対してより強力かつ役に立つ検索結果を提供できるようになる」(Kumar氏)
Yahooはヘビーユーザー向けに、「hCard」「hCalendar」「hReview」「hAtom」「XFN」などのマイクロフォーマット、「Dublin Core」「Creative Commons」「FOAF」「GeoRSS」「MediaRSS」などのボキャブラリコンポーネント、およびそれらを既存のHTMLページに埋め込むためのRDFaやeRDFといったマークアップをサポートする予定だ。Yahooはさらに、OpenSearchの仕様もサポートする予定。
Yahooはここ数週間にわたり、オープン検索の概念について明らかにしてきたが、これらはすべてその延長線上にあるものだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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