勝てない相手なら手を結べという言い回しがある。
チップ設計会社Transmetaの元共同創設者であるDave Ditzel氏は、Intelのデジタル・エンタープライズ事業本部(DEG)に加わり、同社のトップアーキテクトの1人であるSteve Pawlowski氏と一緒に仕事をすることになる。Intelの関係者は、Ditzel氏がかつてのライバル企業に入社するというThe Registerが週末に掲載した記事の内容を認めた。
Transmetaは低電力マイクロプロセッサ戦略を追求するという点で時代の先を行き、「Crusoe」チップでノートPCやブレードサーバ市場への進出を試みた。しかし、Crusoeの低電力設計がパフォーマンスを犠牲にしていることと製造上の諸問題のために(さらにIntelが急速に低電力戦略を採用することになったこともあり)、TransmetaはIntelやAMDの市場シェアに食い込む機会を失ってしまった。
Transmetaは近年では特許権のポートフォリオ、一部の低電力技術や設計のライセンス供与、そして訴訟を起こすことによって生き延びている。最近、Intelとの訴訟で2億5000万ドルの損害賠償を受け取ることで和解した。
Ditzel氏は約1年前にTransmetaを退職した。IntelはDitzel氏がDEGで何を担当するのかについては詳細を明かすことを控えたが、週の初めということもあり大胆に推測してみると、同氏はサーバグレード版「Atom」プロセッサの開発に携わるのではないか。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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