本機はパナソニックのSDメモリーカード記録のAVCHDカメラである。HDC-SDシリーズの最新モデルで、付属の8Gバイト SD/SDHCメモリーカードにAVCHD規格のH.264フルハイビジョン記録が可能だ。
外見は他のメモリー記録カメラと似ていて、レンズ筒のみのようなコンパクトなボディを採用している。外見に際立った高級感はないが、同社らしい嫌みのない万人向きのデザインを採用している。
手にして印象深いのはその小型軽量さだ。重さは本体のみで275g、バッテリとSDカードを含めても337gと従来機「HDC-SD5」より、約20%軽くなっている。従来機もかなりコンパクトに感じたが、本機はそれを超えていて、手にすると少し大きなデジカメ並みという印象だ。
メカレス構造のうえ、密封性の高いデザインを採用しているので、野外撮影でもショックやほこりに神経を使う必要が少ない。
可動部がほとんどないため、電源オフからの起動は数秒と早く、クイックスタートをオンにしておけば、液晶モニタを開けると0.6秒で撮影が可能になる。こうしたフットワークの良さはメモリームービーならではだろう。
光学系は光学10倍ズームで、画角は35mm換算42.9〜429mmとハイビジョンカメラとしては標準的といえる。高い色再現力を持つ1/6型56万画素×3の「テルニオン3CCD HD」を装備することで、色解像度の高いフルハイビジョン撮影を実現している。手ブレ補正は光学式だ。
記録モードは、最高画質のHAモード(約17Mbps)のほか、HGモード(約13Mbps)、HXモード(約9Mbps)で、いずれも解像度はフルハイビジョンの1920×1080ドット、HEモード(約6Mbps)は1440×1080ドットの撮影が可能だ。記録モードが従来機の3モードから4モードに増やされ、HXモード(従来のHNモード9Mbps)がフルハイビジョンに高解像度化されている。付属の8GバイトSDHCメモリーカードへの記録時間はHAモードで約1時間、HEモードで約3時間となっている。
映像エンジン「新ユニフィエ」によってフルハイビジョンに対応したH.264 High Profileのエンコードを実現している。静止画撮影は1920×1080ドットに割り切られているが、ムービー撮影時の静止画撮影も可能だ。
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