撮影画質は、3CCDであるため、全体的にやや甘い印象があり、わずかに平面的でもあるが、ハイビジョンの精細感は確保されている。このサイズの割には室内撮影でもノイズや黒つぶれが少ない。
色は3CCDらしく、とびきり鮮やかな記憶色だ。薄曇りでも快晴のように撮れてしまうのは好みの分れる部分だが、色濃度が高くてもディテールがぼやけず、色純度も高いので暑苦しい印象はない。全体的に見ると、もう少し奥行き感と落ち着きが欲しい気もするが、ファミリームービーらしい万人向けの見栄えのする画質といえるだろう。
撮影ファイルの保存は、PC用の付属ソフト「HD Writer 2.5J for HDC」でBD/DVD保存できるほか、専用のDVDバーナー「VW-BN1」でDVD保存と再生が可能だ。さらに同社のレコーダー「ブルーレイDIGA」や「ハイビジョンDIGA」でも、SDカード経由でPCレスのBD/DVD保存が可能になる。
メモリームービーは最終保存がネックになるが、ブルーレイDIGAとコンビを組めば、手軽に12cmBlu-rayディスクに長時間保存できる点が魅力だ。また、VIERAリンクにも対応していて、VIERAとHDMI接続すればVIERAリモコンから操作できるなど、システムとして便利に使いこなせる。このあたりは総合AVメーカーならではのメリットといえる。
総じて見ると、操作にやや慣れが必要だが、超小型でありながらここまで豊富な機能を実現している点は高く評価できる。HDC-SDシリーズの成熟を感じられるモデルだ。SDHCカードの低価格と相まってコストパフォーマンスの高いカメラといえるだろう。
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