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「ゲーマーはゲームの中で死を望む」--フィンランドの研究者らが報告

文:Don Reisinger(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2008年03月04日 16時54分
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 私は、初めてビデオゲームをプレーして以来、敗北や死について考えるだけでも不愉快だった。大体、(ゲームの中で)危険なダンジョンを進んだが結局途中で死んでしまい、ボスキャラと対決するために同じダンジョンを繰り返すという作業に30分もかけたいと思う人などいるのだろうか。

 実際、私はたとえゲームの中でも死ぬのは大嫌いであり、ボスキャラとの重要な戦いに敗れた後に(ムシャクシャして)自分のコントローラを壊してしまう危険を冒すよりも、敵から逃亡して何か別のことをした方が気楽だと思うことがよくある。そして、多くの人が私の意見に賛同してくれるだろうと思っていたが、ある調査によると実際は全く逆だという。

 フィンランドの首都ヘルシンキの研究者らが行ったある調査によると、実はゲーマーたちはゲームの中で死にたがっており、特に他の敵を倒しながら死にたいと考えているという。

 この調査には、「The Psychophysiology of James Bond: Phasic Emotional Responses to Violent Video Game Events」というタイトルが付けられている。研究者らは、ビデオゲーム「007 ナイトファイア」をプレー中の36人の若い成人の心理的反応を調べた。複数の調査結果を比較するために、研究者らは、敵を倒しながら死にたいと考えているプレーヤーたちの心理的相違を解読するための対照的ゲームとして「スーパーモンキーボール2」を使用した。

 研究者らによると、驚いたことに被験者であるプレーヤーたちは、敵の死に対して否定的反応を示したという。研究者らは、「(プレーヤーたちが)敵を傷つけたり殺したりする行為に対し、肯定的ではなく、否定的な情動反応を示したことは安心材料かもしれない」としている。

 さらに研究者は「プレーヤーがこれはあくまでゲームだということを認識していることを考えると、現実世界では脅威と認識されるイベントが(ゲームの中では)肯定的な意味でやりがいのあることと認識されるのかもしれない」と続けている。

 最後に、研究者らは「暴力的なゲームイベントに繰り返しさらされることにより情動反応が鈍くなることを示す証拠はなかった」としている。

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