アップル共同設立者のS・ウォズニアック氏:「iPhoneには残念な点がある」

文:Jo Best(ZDNet.com.au) 翻訳校正:ラテックス・インターナショナル2008年03月04日 14時05分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Appleの共同設立者であるSteve Wozniak氏は現地時間3月3日、スマートフォンを酷評し、ユーザーにテクノロジを提供している機器メーカーを非難した。また、Appleが「iPhone」を3G非対応にしたことにも失望していると明かした。

 Wozniak氏は3日、シドニーで開催されている「Broadband and Beyond」カンファレンスで講演し、次のように述べた。「正直に言うと、わたしは失望していた。(中略)AT&T(米国におけるiPhoneの独占的な携帯キャリア)のストアに並んでいる携帯電話の半分がすでに3G対応だった」

 自らモバイルブロードバンドスピード狂であると告白したWozniak氏は、帯域幅の制限があることを承知でiPhoneを使用してみたと述べた。そして、「多くの場合では十分な速度が得られた。(中略)しかし、速度があまりにも遅くなったときにはいらいらした。これからはそのような作業はノートPCで実行するつもりだ」と付け加えた。

 現在、iPhoneはEDGEネットワークにしかアクセスできない。EDGEネットワーク(GPRSネットワークよりもスピードが出るが、最も低速の3Gネットワークよりは遅いのでしばしば2.75Gと呼ばれる)は、下り方向の速度が200〜300kbps程度である。

 Appleが3G非対応のiPhoneを発売することにしたのは、バッテリ寿命の観点から最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏が判断したものである。「現時点で3G対応にすると大きなトレードオフが生じる。そしてバッテリ寿命が非常に短くなってしまう」とJobs氏はiPhoneの英国での発売時に語っていた。しかし、Wozniak氏は次世代携帯電話に電源の問題は存在しないのではないかと疑問を呈した。「わたしの持っている3G携帯電話は3G非対応の携帯電話と同じくらいバッテリがもつ」とWozniak氏は指摘した。「バッテリだけが問題なのではないと思う」(Wozniak氏)

 iPhoneはいまのところキャリアが「モバイルブロードバンド」と命名しているHSDPAサービスには接続できないが、Wozniak氏はiPhoneのウェブユーザーインターフェースについて補足し、非常に多くの他社のスマートフォンを試しに使ってみたが、iPhoneに匹敵するものは皆無だったと述べた。「iPhoneが登場するまで、インターネットのアクセスやブラウザのスタイルの点でわたしを満足させてくれるスマートフォンは存在しなかった」(Wozniak氏)

 Wozniak氏はまた他社のスマートフォンについて使いやすさを追求していないと批判した。「他社製品のメニューの使い方を学んでいるのだが、使いにくい。なんだか自分が奴隷になったようであり、自分がテクノロジよりも価値の低い存在に思えてくる」(Wozniak氏)

 「数多くのスマートフォンを試してみたが、どれもいらだちの種に過ぎなかった。ナビゲートして必要なものを出すことが簡単にできなかった。ある程度はスマートフォンの扱いに慣れたが、まだいらだちを感じる」

 Wozniak氏はまた、iPhoneのアプリケーション群に賛辞を送った。アプリケーションはiPhoneのSDKロードマップが今週発表になるとともにさらに充実すると期待されている。しかし、Wozniak氏はiPhoneのデータ機能については称賛したが、1つだけ不十分な部分があると指摘した。

 「音声機能の点ではいまだに別の携帯電話が必要だ」(Wozniak氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加