そしてN905iに比べての圧倒的なアドバンテージは、ヒンジのできだ。N905iでは二軸回転型のヒンジをFOMAとしては初めて採用して、ワンセグ視聴に対応することができた。その分、やはり通常のヒンジのデザインよりも、どうしても剛性感に欠けてしまう。
一方のN905iμは通常タイプのヒンジを採用している。また端末のサイドにくぼみが付くようなデザインにしているため、親指を挟み込んで開ける、と言った動作もとてもスムーズにこなすことができる。また端末を開くと、先ほどのカメラ部分のふくらみが開いたディスプレイと上手く融合して、電話をかける姿もまた端麗なモノになる。
NECといえば折りたたみ端末。そんなイメージを持っているからこそのこだわりが存分に感じられる仕様になっている。
光の演出もまた、美しい。まず背面パネルの緩やかな弧を描くシルバーのパーツには、左右に2つのイルミネーションが仕込まれている。7色、8パターンと豊富な光らせ方が可能であるため、メール着信やスケジュールの確認など、自分で光に意味を与えて設定していく楽しみもある。
また端末を開くと出てくるテンキーも、イルミネーションの効果としてキレイだ。
採用しているのは薄型端末ではおなじみとなりつつあるシートキー。これにボタンらしさを持たせて押し間違いをしないようにするためのエッジを、やはりN905iμの他の意匠と同じような円弧のデザインで付けている。そしてこの弧のパーツがまた、きれいな白い照明で光るのだ。
もちろんキートップの文字の部分も光るが、それ以上に強く光るエッジは、N905iμの記号的なデザインを光で上手くアピールしている。ついつい暗いところで眺めていたくなるような、そんな楽しみ方すらできるのではないだろうか。
これまでキーの押しやすさにこだわってきたNECだったが、やはりシートキーは難しいようだ。しっかりとしたクリック感のあるタッチを実現しているモノの、やや固めになっていて、ハードにメールを打ち込むユーザーにとっては、少し苦戦するかもしれない。
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