英国Elonexが、学生を対象とした195ドルのPCを披露する。
Elonexは、英国時間2月28日から3月1日まで開催されるThe Education ShowでノートPCの「One」を発表する。同社によれば、OSはLinuxで、バッテリ駆動時間は3時間。Wi-Fi機能のほか「ワイヤレス音楽サーバ機能」なるものを備え、フラッシュベースのハードドライブを搭載する。ケースには耐摩耗性の高い素材が採用され、重さは1kg以下。ElonexではThe Education Showに先立ってこれ以上のハードウェアの詳細について公開を控えている。
ElonexのマーケティングマネージャーSam Goult氏は先週、声明で次のように述べている。「Oneは、1人1台のノートPCを実現するうえでの障壁をなくす。長い間の夢だった教育システムのマシン環境をかなえるうえで、大きな追い風となる。次の世代がもつ能力を最大限に引き出すために、デジタル技術への投資は最優先で取り組むべき事項だ」
Elonexの広報担当は2月18日、Oneのハードウェア仕様が積極的に公開されない理由について「Oneプロジェクトの最大のこだわりはスペックではない。重要なのは価格が100ポンドであること」と述べた。
また同広報担当はLinuxを採用したのは、(Windowsを採用しなければ価格を抑えられること以外に)「Microsoftの独占状態を緩和しよう」という政府のガイドラインを考慮したためと言う。
OneノートPCは「貧しい家庭に生まれるなど不利な状況にある子どもたちと、他の子どもたちの格差をなくすという、児童・学校・家庭省(Department for Children, Schools and Families)の定めるゴールに沿ったもの」と、Elonexは語っている。このゴールを達成するため、同社はOneが100台売れるたびにマシンを1台、恵まれない子供たちに寄付するという。
Oneが登場する以前から、教育市場向けの低価格PCは存在する。One Laptop per ChildプロジェクトのXO、AsusのEee PC、IntelのClassmate PCなどだ。だが、現在のところ、他のメーカーがローカル価格を適用しないため、ElonexのPCが英国では最も低価格になるようだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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