長い間予測されてきたとおり、Microsoftは米国時間2月14日、役員人事を発表する予定だ。Microsoftの計画を知る複数の情報筋が明らかにした。
このたび、幹部3人がMicrosoftを去ることになる。そのうちの2人は、外部からMicrosoftに仲間入りした著名な人物。Ask.comの元最高経営責任者(CEO)でMicrosoftのオンラインサービス部門を統括してきたシニアバイスプレジデントのSteven Berkowitz氏と、Windowsのマーケティングを担当してきた元AT&T Wirelessの幹部Mike Sievert氏だ。両氏とも、すでに業務の一部を他の人に引き継いでいたことから、退任が予想されていた。
もう1人、Microsoftを去るのは、Windows Mobile部門を長い間統括してきたPieter Knook氏である。
Knook氏、Sievert氏、Berkowitz氏から即座にコメントを得ることはできなかった。またMicrosoft関係者も人事についてコメントを差し控えている。
変更の一環として、Windows Business Group担当のBill Veghte氏は今後、Windows Liveのマーケティングも統括する。また、長い間Server & Tools Marketingの責任者を務めてきたAndy Lees氏がMobile & Embedded Devices部門に異動する。
情報筋によると、他にも異動があるものと思われるが、組織や業務の大掛かりな再編には影響しなさそうだという。
Microsoftは、外部の人材を幹部に登用することについては、苦い経験をしてきた。このたびの幹部2名の退任も、最近採用された幹部がMicrosoftでの仕事に苦戦していることを物語っている。
MicrosoftがYahooの買収に成功すれば、同時にたくさんの幹部を獲得することになるため、外部からの幹部登用は依然として悩ましい問題になるかもしれない。もっとも、Microsoftが期待する10億ドルの「シナジー効果」を創出すべく、一部の幹部は人員削減の対象になることも想定される。Microsoftはこのたび、外部人材の登用で大きな賭けにも出ている。Microsoft Business Divisionの責任者というJeff Raikes氏のこれまでの業務を元MacromediaのCEO、Stephen Elop氏に託している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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