Dellは、企業向け電子メールサービスMessageOneを現金1億5500万ドルで買収する。米国時間2月12日朝、同社が明らかにした。
Dellは創立から20年以上たつが企業買収はほとんど行っておらず、今回も近場の会社の買収といった感がある。Dellと同じテキサス州のオースティンに本拠を構えるMessageOneはアーカイブ、電子的情報開示、電子メールの長期保存に関わる業務を扱う企業で、Adam Dell氏が設立した。同氏は、Dellの最高経営責任者Michael Dellの弟だ。
Dellによると、公正を期すため、Dellの創立者で会長のMichael Dell氏はMessageOneに関わる交渉および判断には関与していないという。
これについて、Dellの最高情報責任者でDell Global ServicesのプレジデントでもあるSteve Shuckenbrock氏は、MessageOneの買収は同氏の発案で、MessageOneが同氏に取引を持ちかけたことから思いついたという。
「私がこの案を進めるとすぐに、Michael Dell氏は自身が利害関係人に当たることに気づき、この件から身を引いた」。Shuckenbrock氏はインタビューでこのように述べている。
MessageOneのサービスが加わることで、Dellの企業向けソフトウェアサービスがさらに充実することになる。これで、この半年間にDellが買収したビジネス向けソフトウェアは4件になる。SilverBack Technologiesに始まり、ASAP Software、Everdreamと続き、今回のMessageOneだ。主要なライバル企業であるHewlett-Packardも、買収によるサービスの充実に力を入れている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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